みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアを作るのは、最終的にはパットです。どれだけ飛ばしても、どれだけカップに寄せても、パットが入らなければスコアにはなりません。スコアがまとまらない人は、1ラウンドで40パットくらいしちゃってる人も多いでしょう。
僕はどちらかというとパットが得意なほうなので、平均パット数はだいたい32パットくらいなのですが、それでも調子が悪いと36パットを越えてくるときもあります。日によって思った方向に打ち出せなかったりするもんですよね。
週刊ゴルフダイジェス7/12号にスパイダーパターの開発者であるビル・プライスさんと新進気鋭のプロコーチ3人の対談記事「ビルさんに聞いてみよう」というのがありました。その記事でちょっと気になる「利き目とアドレス」のことが書かれていたので試してみることにしました。
今回の対談のテーマは「未来のパター」ということで、どんな機能のパターがあるといい? みたいなことがおもに話されていました。そのなかで未来のパターの話とはちょっと違ったのですが、僕がとても気になったことがあったんです。
それはパターフィッティングの話だったのですが、ゴルファーが100人いれば、それぞれにとって理想のパターは100種類あるはずということ。それを選ぶためにビルさんがいちばん大事だと思っていることは、そのゴルファーが「誰か」ということらしいです。つまりその人の好みやクセはどうなのか? ということです。そのなかに利き目の話が出てきました。
「利き目によってアドレスは変わるべき」だとビルさんは言っています。そういう話はちょっと聞いたことがあるような気もするんですが、具体的にどうすればいいのでしょうか?
ビルさんは利き目が左目の場合、ボール位置は左目の真下よりも、わずかでもいいので目標側にあるべきだと言っています。ボール位置が左目の真下よりも飛球線後方にあると、ターゲットより右に向いて構えてしまう傾向があるそうなんです。ビルさんが関わったトッププロの中ではジェイソン・デイだけ利き目が左だったらしいのですが、僕も調べてみたところ、どうやら利き目が左っぽいんですよ。これはボール位置の確認をしたほうが良さそうです。
さっそくいつも通りに構えてみましたが、ボール位置はアドレスのほぼ中央で、左目の真下よりは完全に右側(飛球線後方)でした。
で、左目の真下よりも左側(目標方向)にボールを置いて構えてみました。これは恐ろしくボールが左に感じます。ほんの僅かでも左目真下よりも目標方向であればいいので、ぎりぎりまで右に寄せてみましたが、それでも普段のボール位置よりもかなり左になります。これはかなり違和感がありますね~。
そのボール位置で打ってみましたが、これが意外といいんです。構えたときはけっこうな違和感で、引っ掛けてしまいそうに感じるのですが、打ってみると意外にヘッドがスムーズに出ていき、気持ちよくストロークできる。いつもよりもヘッドの動きがスムーズに感じるくらいです。方向性も悪くなく、狙った方向にちゃんと打ち出せるので、ちょっとビックリ。ただ慣れるまでは違和感との戦いになりそうです。
ビルさんの言うように、ターゲットよりも右に向いてしまうのか? ってのを検証してみましたが、僕の場合は少し左を向いていました(笑)。なんで?
スタンスの向きを検証しただけなので、少しスタンスがオープン気味ってことなのかもしれませんが、僕はほんの少し左を向いていました。ボール位置を左目の真下より少し左にしてみると、ほんの少しですがスタンスの向きは真っすぐになりました。もしかして僕の利き目は左目じゃないのかな~?
でも、いつもよりもボールを少し左に置くことで、ストロークはスムーズになりました。利き目関係なく、僕はこのボール位置がいいのかもしれません。ただ、練習で試しただけなので、ラウンド中の、しかもプレッシャーのかかるパットになったときに、今までよりも左に置いたボールで上手く打てるかというのは、もう少し検証が必要じゃないかと思います。
今回は左目が利き目の人の話でしたが、この理論から考えると右目が利き目の人は、だいたいセンターにボールを置けばいいんじゃないかと思います。ただ、ヘッド形状やストロークタイプ(どのくらいのアークを描くストロークか)ということで、最適なボール位置は少し変わると思いますので、利き目からくるボール位置を基準にして、自分の最適位置を探すのがいいんじゃないでしょうか。
ボール位置は「左右」だけでなく「前後」というのもありますので、自分とのボールの距離もいろいろ試してみることをオススメします。
ビルさんも”ボールは「目の真下」が最適とは限らない”って言ってますし、PGAツアーでは目線の外にボールを置くプレーヤーが多いそうです。みなさんもぜひ自分の最適なボール位置を探してみてください。