暑い夏がやってきて、ラフが元気に伸びてきましたね! 日本の風土にあった高麗芝は育成温度が25度から35度が適温なので今がとても元気な季節なんです。芝が元気な状態だとインパクトの時、大きな抵抗となってしまいます。こうなると、ボールを直接ヒットすることができないため、ボールが急に飛んたり飛ばなくなったりしてしまいますよね。
左や右に打ち出してしまったり、練習場で見たこともないような球筋になってしまうことが多々あるんです。このように、伸びた芝の影響はショットの結果に大きく影響してしまいます。とくにラフからのショットは芝の状況によって、難しいのかやさしいのかが大きく変わってきます。
コースでのミスショットを減らすためには観察が大切です。学生時代の夏休みの宿題であった植物の観察をするように、ゴルフコースでは打つ前にボールのライをよく観察するようにしましょう!
ハンディキャップが少ない上級者の方はライに対してできるショットに最善を尽くしています。ここでいう、最善を尽くすとはいちかばちかでのスーパーショットをつねに狙うということではないんです。
リスクマネジメントといって、状況を見て無理と判断したショットは絶対にやらないことが大切なんです。そんなラフからの状況判断について以下の3つのパターンをしっかり覚えておきましょう!
まずラフからのショットでは、ボールの沈み具合と芝目の方向で難易度がまるで違ってきます。したがって、ライを観察しボールの飛び方を予想することが大切です。
まず1つ目のパターンは、ボールが浮いていて順目。これは割と簡単に打てるので、1番やさしい状況です。ボールは高く打ち出されていつもより飛んで転がる、なんてことが起こりやすくなるでしょう。番手を下げたり、ピンの手前から攻めるようにしましょう。
ボールが沈んでいても順目ならば、インパクトでの抵抗が少なくて振り抜きやすいので2番目にやさしいといえます。とはいえ、芝の抵抗があるためキャリーが落ちやすくなりますので、いつもの飛距離は望めません。いつもより低めの転がるボールでターゲット方向に運ぶようにしましょう。
そして3つ目のパターンは、ボールが沈んでいて逆目。これはもう難しくて大ピンチです! こうなると、この難しい状況からの脱出が最優先になります。距離を欲張らず、ロフトのあるウェッジなどのクラブで、フェアウェイに戻しましょう。
このように、これらの状況に対してどう打つかよりもやさしい順番をしっかり覚えておくことが大切です。とくに3つ目のパターンのような難しい状況では決して無理をしないようにしてください。コースで思いがけないショットが出た時はラフに限らず、スウィングのミスを疑うよりも状況判断が間違っていなかったのか見直すことも大切です。3つパターンの判断ができるだけで、大叩きを回避することができるのでスコアアップに繋がりますよ! ぜひ参考にされてください。