1860年に始まった世界最古のトーナメント、全英オープンがセントアンドリュースで初めて開かれたのは1873年。第150回大会となる今年で30回目の開催となる。そこでオールドコースで開かれた近年の全英オープンを5回にわたって振り返る第4回目。
「とにかくバーディを取っていこうと考えている。それ以外のことは頭に浮かばない」(ローリー・マキロイ)
2010年の大会初日、当時21歳のローリー・マキロイが7バーディ、1イーグル、ノーボギーで、コースレコードタイ、メジャー最少記録に並ぶ「63」を記録して首位に躍り出る。しかし2日目は一転、前半で4ボギーを叩くと後半に入っても苦しいゴルフが続き、11番ではダブルボギーを叩くなどこの日「80」とし一気に順位を落としてしまう。マキロイに代わり2日目で首位に立ったルイ・ウエストハイゼンは、3日目も安定したプレーで、2位に4打差をつけて最終日を迎える。
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初日に「63」のロケットスタートを切ったマキロイだったが……
最終日、ウエストハイゼンと最終組で回り4打差を追うポール・ケーシー。6番、9番でバーディを奪うも、ウエストハイゼンが9番でイーグルと突き放す。12番でもバーディを奪ったウエストハイゼンに対して、ケーシーは痛恨のトリプル。最終的にはウエストハイゼンが2位に7打差をつけて圧勝した。2日目に大崩れして優勝戦線から脱落したマキロイだったが、最終日に「68」のチャージを見せ、3位タイでフィニッシュ。日本勢では〝0番アイアン〟を投入した石川遼が27位タイに入った。
【日本人成績】石川遼27位タイ、谷口徹60位タイ、宮瀬博文68位タイ、予選落ち/小田龍一、小田孔明、池田勇太、薗田峻輔、宮本勝昌、藤田寛之
![画像: 前週から使い始めたという〝0番アイアン〟は、風対策としては有効だったが、下が硬いオールドコースでは想定以上のランが出てしまうこともあった](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/07/9d854e45c7c7259a4fbde2e3fc79729db69f1aa9_xlarge.jpg)
前週から使い始めたという〝0番アイアン〟は、風対策としては有効だったが、下が硬いオールドコースでは想定以上のランが出てしまうこともあった
![画像: my-golfdigest.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/07/41479519ddb91e665c71e07e6644ceffd6f95be2.jpg)