「全米オープン4位の松山英樹に期待」(タケ小山)
「オールドコースは全英開催コースのなかでも、日本人にいちばん合っていると言われてきましたが、これまで何人もの日本人選手が挑んできたにも関わらず、1978年の青木功さんの7位タイが最高位で、次が2015年の松山英樹選手の18位タイと、あまり結果を残せていません。距離が短くパワーゲームにはならないため、飛距離で劣る日本人でも戦えるのは事実ですが、海の砂が雨で固まるため地面が硬く、初めてプレーする人は面食らうでしょう。このコースに適応するのは難しいことなんです。
しかし、松山選手は直前に北海道で練習してから、前哨戦のスコットランドオープンに出場し、リンクスでのプレーを再確認。結果は予選落ちでしたが、今年にかける意気込みは半端ない。4位に入った6月の全米オープンが開催されたザ・カントリークラブは、オールドコースと似ている部分もあり、期待しかありません。
また、ナショナルチーム出身の金谷君と中島君は、過去に合宿や試合でオールドコース並みに地面が硬いオーストラリアのロイヤルメルボルンGCやロイヤルアデレードGCを経験しているので、オールドコースにも対応できるかもしれません」(タケ小山)
「ショットメーカーが揃っているので期待できる」(内藤雄士)
「オールドコースはパワーヒッターよりもショットメーカー有利なコース。今年の日本人選手はショットメーカーが揃っているので期待できると思います。あとはどれだけ準備ができるか。オールドコースではありませんが、1953年カーヌスティでの全英を制したベン・ホーガンは、1カ月前からコースに入って毎日ラウンド。さらに朝夕、コースを散歩して、隅から隅までコースを頭に入れたといいます。それを見ていた地元の人たちが感心してファンとなり、試合当日は大声援を受けるなど、地元を味方につけました。それくらい準備が大切だと思います。
比嘉選手は1カ月前から欧州に渡って準備してきたので注目しています。1995年にオールドコースで開かれた全英オープンでは沖縄出身の友利勝良プロが2日目を終えて首位に立ちました。沖縄出身選手は風に強く、硬い地面にも慣れていてパンチショットを得意とするため、オールドコースと相性がいいようにも思えます。また、今平君と桂川君はライン出しが上手いし、コースマネジメントも上手。あとは現地でどれだけコースの情報を得られるか。とくに桂川君はプレースタイル的にもオールドコースに合っていると思うし、日大出身ということもあり、個人的にも期待しています(笑)。今大会でサプライズが起きるなら日本人選手でしょう」(内藤)