14本のクラブのなかでも、“お助けクラブ”的な立ち位置のユーティリティ。そんなユーティリティの使いどころを、プロゴルファー・大谷奈千代に詳しく教えてもらおう。

夏といえばラフ! ラフからの脱出がうまくいくかどうかでスコアが変わってきます。ラフに入ってしまいボールが沈んでいるような時はロフト角のあるウェッジでその難しい状況から脱出することが大切です。脱出に失敗して、また似たような難しい状況になってしまうことだけは避けたいんです!

このように、ゴルフはリスクマネジメントが大切! 難しいと思ったらトラブルの状況から脱出することが最優先です。しかし、パー5の2打目や距離の長いパー4といった場合は少しでも前進したいですよね!

そんな時はユーティリティです! ユーティリティには万能、役に立つ、実用的といった意味合いがあるんです。

画像: ユーティリティは、難易度の高いロングアイアンの代わりとなるお助けクラブ。そんなユーティリティは、ラフからの脱出、といったシチュエーションでも有効だ

ユーティリティは、難易度の高いロングアイアンの代わりとなるお助けクラブ。そんなユーティリティは、ラフからの脱出、といったシチュエーションでも有効だ

ユーティリティはボールを遠くに飛ばすためのフェアウェイウッドよりもロフト角が多く、アイアンよりもソール幅が広いので振り抜きがスムーズなのが特徴です。また、ミスしがちな難度の高いロングアイアンの代わりとなる『お助けマン』的な役割を果たしています。とにかくユーティリティはボールが上がりやすく、操作性に優れているととっても使い勝手がいいクラブなんです!

そんなお助けマンはラフで困った時にも大活躍! ユーティリティを上手に活用することができれば、コース攻略の引き出しが増えること間違いなし! スコアアップにも直結です!

ユーティリティを上手に使いこなそう!

ユーティリティはフェアウェイウッドよりも短く、ヘッドが捕まりやすくなっているのでどちらかというと、プッシュアウトといった右ミスよりも左に曲がるミスが起こりやすいクラブなんです。そんな左に曲がりやすくなってしまう原因はアドレスにあります。

フェアウェイウッドとユーティリティの構えを比較してみて下さい(イラストA参照)。長さが違うのでシャフトの角度が違いますよね。ヘッドの形状が似ているからといってフェアウェイウッドと同じ角度で構えてしまうとクラブヘッドのトウが上がってしまいます。こうなってしまうとフェースは左を向いてしまうので左に飛び出しやすくなってしまうので注意が必要です。くれぐれもシャフトの角度に応じて前傾姿勢を調整して下さいね!

画像: イラストA参照:ユーティリティはクラブ長が短く、しかもヘッドもつかまりやすい。なのでフェアウェイウッドと同じように構えてしまうと、左へのミスが起こりやすい

イラストA参照:ユーティリティはクラブ長が短く、しかもヘッドもつかまりやすい。なのでフェアウェイウッドと同じように構えてしまうと、左へのミスが起こりやすい

ではどういった場面でユーティリティを使えるのでしょうか。たとえば、ラフにボールが入ってしまった……でもとにかく前進したい! そんな時こそお助けマンのユーティリティが大活躍です!

また、ボールがちょっと沈んでいるような微妙に難しいライや、キャリーが100ヤードでもいいからとにかく目の前のバンカーといった障害物を越えたいといった状況でも、ゴロではまたトラブルを招いてしまいますよね。こういった場合はフェアウェイウッドを持つのではなく、お助けマンのユーティリティを選択して下さい!

画像: ユーティリティだとヘッドの抜けもよくボールも上がりやすいので、とくにラフからのショットである程度高さや距離が欲しい場合にオススメ

ユーティリティだとヘッドの抜けもよくボールも上がりやすいので、とくにラフからのショットである程度高さや距離が欲しい場合にオススメ

ラフからもヘッドがよく抜けてくれるので、簡単にボールが上がってくれます。さらにフェアウェイに着弾してくれたら転がってくれるのでしっかり距離を稼ぐことができますよ! ラフからユーティリティを上手に活用してみてくださいね!

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