2022年も9月に突入し、秋の気配が近づいてきた。季節の変わり目である今の時期にオススメの、寒暖差による“秋バテ”を防ぎつつ上達もできるストレッチを、プロゴルファー・大谷奈千代に教えてもらおう。

暑さが和らぎ少しずつ過ごしやすい秋の気候が訪れつつありますね。四季の美しさは日本の大きな魅力ですが、春夏秋冬とそれぞれの季節にはそれなりに自然の厳しさもあるんです。

たとえば今の時期、9月といえば秋雨の季節です。季節の変わり目を表す、季語や時候の挨拶にも用いられている『秋の長雨』という言葉があるように、この時期は長期間に渡ってしとしとと雨が長く降り続くことがあります。

季節の境目に前線あり!

『前線』とは「冷たい空気」と「暖かい空気」の性質の違った空気の境目のことを言います。この性質の異なった空気がぶつかるエリアでは上昇気流が起こりため雲が発生し、雨を降らせます。季節の変わり目には、北の冷たい空気と、南の暖かい空気に挟まれるので、東西に長い前線ができます。この停滞前線により、秋も梅雨と同じように長雨になってしまうんです。

画像: 秋も梅雨の時期と同様、停滞前線の影響で長雨が降りやすい。季節の変わり目のため寒暖差も大きくなりやすいほか、季節風は北からの風が吹きやすいという特徴がある

秋も梅雨の時期と同様、停滞前線の影響で長雨が降りやすい。季節の変わり目のため寒暖差も大きくなりやすいほか、季節風は北からの風が吹きやすいという特徴がある

この秋雨前線は秋になると、北から冷たい空気がやってくるので冬に向かって秋雨前線の位置は南下していきます。梅雨前線はというと、夏が近づくにつれて南からの暖かい空気に押されて北上していきます。このように進行方向が反対なのが特徴なんですね! ゴルフは自然の中でおこなわれますので繰り返される季節風の参考にしていきましょう!

夏バテ去って秋バテに御用心!

私たちの体は年間を通して基礎代謝を上げたり下げたりしながら、体温を一定にするための調整をしています。夏の間は、基礎代謝を下げて体を冷やすようにしているため、秋の始まりは体の冷えを感じやすい季節なんです。

秋は寒暖差が大きくなり始めるので、1日に5度以上気温に差があるだけで人によっては自律神経の機能が乱れやすくなってしまいます。こうなると、体が疲れるので秋バテにも注意が必要です。

一石二鳥! 自宅でできるゴルフストレッチで代謝アップ!

秋バテを防ぐためにも、普段から体を動かして基礎代謝を上げることが大切です。ここでは練習ドリルの要素も兼ねたストレッチをご紹介します。

画像: 肩でクラブを背負いひじを下に向け、スクワットの要領でひざを落とそう。その姿勢から、腰を回さず胸だけを左右に回してみよう

肩でクラブを背負いひじを下に向け、スクワットの要領でひざを落とそう。その姿勢から、腰を回さず胸だけを左右に回してみよう

まず【1】肩でクラブを背負い、軽くひざを曲げる程度にスクワットしましょう。スクワットでは股関節が折り込まれると、骨盤が前傾されるため、真っすぐな背骨の前傾姿勢のアドレスが完成します。

また、クラブは首の後ろで担ぐようにセットして下さい。そしてとっても大切なのは、担ぐ際のクラブの持ち方! ひじを下に向けるようにしながら、わき腹を少し近づけるようにして左右の肩甲骨を寄せるように持ちます。こうすることで肩関節が本来のポジションに収まるので正しく胸椎を回旋できるようになります。

【1】の姿勢が作れたら、【2】腰の向きを変えないように意識しながら胸椎を左右に回旋させていきましょう! おへそとみぞおちの向きにほんの少し差ができたら胸椎の回旋獲得に成功です。右から左へ交互に5回を2セットほどおこなってください。

このストレッチは猫背の状態でスウィングすることによって起こる、フライングエルボーの改善に効果的でもあります! アドレスで背中が丸くなってしまうと、肩甲骨が開いてしまうので、胸椎(胸)が正しく回旋できなくなります。こうなると、バックスウィングでわきが開いてしまいクラブを手で持ち上げてしまうので手打ちの原因にもなってしまいますよ。

画像: 背中が丸まってしまうと肩甲骨が開き、フライングエルボーになりやすい。大谷が教えるストレッチでは肩でクラブを背負い、ひじを下に向けていることで、自然とフライングエルボーを改善するドリルにもなっている

背中が丸まってしまうと肩甲骨が開き、フライングエルボーになりやすい。大谷が教えるストレッチでは肩でクラブを背負い、ひじを下に向けていることで、自然とフライングエルボーを改善するドリルにもなっている

風邪を引かないためにも基礎代謝をあげて後半のゴルフシーズンに備えていきましょう!

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