状況に応じて選択する番手が違えば、打ち方も変わってくるのがゴルフ。では実際のゴルフのプレー中に求められるスキルとは何なのか。フルスウィング、アプローチ、パッティング、そしてコースマネジメント、4つの項目別にプロゴルファー・大谷奈千代に解説してもらおう。

スポーツの秋がやってきました! いろんなスポーツがありますが、ゴルフって、本当に不思議なスポーツですよね。キャディーバックの中には、14本クラブを選ぶことができますが、長さやロフト、ヘッドの大きさが違うなど、同じクラブはありません。

パターでボールを転がしたり、アプローチでボールをコントロールしたり、ドライバーショットでボールを遠くに飛ばしたり、様々な能力が必要です。今回は、こういったそれぞれのスキルアップの効果を期待することができる要素をまとめてみました!

パッティングに必要なスキル

グリーン上でボールを転がすには、【1】芝のリーディング、【2】スピードコントロール、【3】姿勢の維持の3つが必要になってきます。

芝のリーディングとは、芽の生えている方向です。順芽や逆目など芝目の方向でボールの転がる速さや、曲がり幅が変わってきます。

基本的には、高低差の高いところから低いところへ水が流れる方向に芝目は育ちますので、コースの近くに高い山があるかを確認することがヒントになりやすいです。そんな芝の上で、ボールのスピードをコントロールするには姿勢の維持が大切です。姿勢か崩れてしまうと、インパクトがずれてしまいます。繊細な観察と、姿勢維持が大切になってくるのです。

アプローチに必要なスキル

グリーンの外からボールをカップに寄せていくには、距離コントロール、力のコントロールの2つが必要です。

こういったコントロールスキルを鍛えるには、卓球や、フリスビー投げ、バトミントンといったスポーツでの手首を扱うスピード感とリリースの習得が最適です。ゴルフ以外のスポーツ経験はこのようにカテゴリ別の能力で分類すると効果が期待できるようになります。

画像: アプローチに必要な、距離やパワーのコントロールは、卓球やバドミントン、フリスビー投げといった手首のリリースが必要なスポーツに通じる

アプローチに必要な、距離やパワーのコントロールは、卓球やバドミントン、フリスビー投げといった手首のリリースが必要なスポーツに通じる

フルスウィングに必要なスキル

ボールを遠くに正確に飛ばすためには、グリップ・姿勢・アライメント、また、ボール位置・スタンス・バランス・スウィングの3つが必要です。

これらのスキルを鍛えるには、野球のバッティングやテニスのワンバウンドしたボールを打つグラウンドストロークといった、物体を叩くときに適正なボールポジションでインパクトがあるスポーツがスキルアップに効果的です。また、野球のピッチングや陸上の円盤投げといった正確性や距離を出しつつ物体を投げることに関与する運動経験もスキルアップに効果が期待できます。

画像: スウィングのスキルは、適切なポジションでボールを打つスポーツ、あるいは物体に力を伝えて投げるスポーツに通じる

スウィングのスキルは、適切なポジションでボールを打つスポーツ、あるいは物体に力を伝えて投げるスポーツに通じる

コースマネジメントに必要なスキル

最後のコースマネジメントでは、戦略、クラブの選択、リスク回避の3つが必要です。

クラブ選択では、練習場などで番手ごとの自分の飛距離を把握するようにしましょう。戦略やリスク回避といったことは経験者から学ぶことができます。私も無理な判断をしてしまうことがあります。なかなか冷静に判断することができませんが、ピンだけを狙わずに、時には刻んだり、横に脱出することも大切ですよ!

画像: プレーのスキルを十全に活かすためには、コースマネジメントも重要。自分の飛距離を把握したうえで、どのクラブで打つのか、リスクをどれだけ許容する、あるいは回避するといった戦略を立てよう

プレーのスキルを十全に活かすためには、コースマネジメントも重要。自分の飛距離を把握したうえで、どのクラブで打つのか、リスクをどれだけ許容する、あるいは回避するといった戦略を立てよう

改めて振り返ってみると、過去の運動経験や経験談は、ゴルフに必要なスキルにもしっかりつながっているものです。ぜひ参考にされてください!

This article is a sponsored article by
''.