2年に1度開催される米国対インターナショナル(欧州を除く世界選抜)対抗戦プレジデンツカップがアメリカのホーム、クエールホローCを舞台に22日開幕。初日のフォアサム(2人が1つのボールを交互に打つ)5マッチは米チームが4勝1敗と大きなリードを奪い世界選抜は厳しいスタートを強いられた。そんななか松山英樹がショットを放ったあとのリアクションが“解説者泣かせ”だと話題になっている。

大会初日トップバッターを任された松山は今回がチーム最多10回目の出場となるアダム・スコットとペアを組み、ザンダー・シャウフェレ&パトリック・カントレーの仲良しコンビと対戦。序盤から相手にリードを許す苦しい展開のなか、203ヤードの10番パー3で松山は6番アイアンでティーショットを打ったあと右手を離しクラブを水平に肩に担ぎ不満げな顔で打球を目で追った。

すると白球はグリーンをとらえピンそば1.8メートルのバーディチャンスに。テレビのコメンテーターは苦笑いしながら「ヒデキが何を考えているのか私にはさっぱりわからない」。

「ヒデキが渋いリアクションをするときは大抵ピンに寄る。彼の表情や仕草にはいつも騙されてしまう。コメンテーター泣かせだよ」と訴えた。

画像: ファンの間では手を離したときがナイスショットともいわれる松山のリアクション。オープニングゲームで誰もが見たかったヒデキ&アダムのタッグだったが結果は敗北(写真は2022年 プレジデンツカップ 撮影/GettyImages)

ファンの間では手を離したときがナイスショットともいわれる松山のリアクション。オープニングゲームで誰もが見たかったヒデキ&アダムのタッグだったが結果は敗北(写真は2022年 プレジデンツカップ 撮影/GettyImages)

過去には打ったあとクラブを投げつけんばかりのリアクションをした打球がイーグルチャンスだったり、苦虫を噛み潰すような苦渋の表情を浮かべたショットをぴたりと寄せたり、片手フィニッシュで不満げな態度を取りながらバーディチャンスを演出してきた松山(もちろん無意識だが)。

一連の誤解を招くようなボディランゲージ(リアクション)をコンテンツプロバイダーのSkratchTVが特集するなど、コメンテーターやアナウンサーの間では「ヒデキに騙されるな」という合言葉まであるようだ。

解説者泣かせのリアクション全開で2メートル弱のバーディチャンスにつけた松山だったがスコットがパットを外し絶好のチャンスを逃すと11番から3ホール連続アップを許し5ホール残して6ダウンの大敗を喫した。

2人の良い方のスコアを採用する2日目のフォアボールマッチで松山はプレジデンツカップルーキーのトム・キムとのコンビで再びシャウフェレ&カントレー組と対戦する。

キムは韓国出身の20歳。7月のウィンダム選手権でツアー初優勝を飾り世界ランク22位につけている上り調子のプレーヤー。本名はジュヒョンだが子供のことから機関車トーマスが好きすぎて自分のことを「トーマス」と命名。トーマスがトムに変化し今ではPGAツアーの選手登録もTom Kimで行なっている。

オーストラリア、タイ、フィリピン、中国などに住んだ経験があり韓国語、英語のほかタガログ語も堪能な国際派。松山とキムが組むことでどんな化学反応が起こるか注目だ。

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