スウィング中のバランスを保つことは、ショットの安定性を保つためにも非常に重要。プロゴルファー・大谷奈千代は、正しい立ち方がわかっていれば、正しい体重を乗せる位置、そして体重移動の仕方もわかってくるという。詳しく話を聞いてみよう。

体重移動の正解は、直線運動!

スウィング中に体がグラついて、フィニッシュが毎回バラバラになってしまう……なんて経験のある方は多いと思います。ゴルフスウィングのバランス感覚ってとっても難しいですよね。今回はそんな足裏で感じるバランス感覚についてのレッスンです!

そもそも正しい姿勢で真っすぐ立った時、私たちは母趾球、小趾球、かかと、この足裏の3点で体重を支えるように立ちます。この姿勢から、股関節を折り曲げ、骨盤ごと背骨を前傾させることによって体重は前のめりの状態になりますから、とくに両足の母趾球で体重を支える必要があるわけなんです!

画像: 人が正しい姿勢で真っすぐ立つためには、母趾球、小趾球、かかとの3点で体重を支える必要がある。ゴルフでは前傾姿勢を取るため、とくに母趾球がバランスを保つために重要となる

人が正しい姿勢で真っすぐ立つためには、母趾球、小趾球、かかとの3点で体重を支える必要がある。ゴルフでは前傾姿勢を取るため、とくに母趾球がバランスを保つために重要となる

この前傾姿勢を保って、両足を揃えた状態で重心を母趾球に乗せたままスウィングするとグラつくことなくクラブを振ることができます。

そんな重心の位置は少しずつ足幅を広くして、開いた足と足の間で体重移動が起こっても同じことがいえるんです。

画像: 足幅が狭くても広くても、体重移動が起こったとしても、体重は母趾球の上に乗っているのが正解

足幅が狭くても広くても、体重移動が起こったとしても、体重は母趾球の上に乗っているのが正解

バックウィングで、体重が右に移動しても体重は母趾球の上にあります。切り返し以降のダウンスウィング、インパクト、フォロースルーへ向かって下左足を踏み込んだ半身リードで体重を左へ移動させても、体重は左足の母趾球の上に乗っていなければスウィングバランスが崩れてしまい、軸ブレが起こってしまいます。

重心が過剰にかかとやつま先にかかってしまうと、こういった軸ブレが起こりダフリやトップのミスに繋がってしまいます。

このことからわかるように、両足の母趾球を結んだ線の上で重心を真っすぐ横に動かすことがスウィング中のバランスを保つポイント。つまり、体重移動の正解は、直線運動と言えるんです。

スウィングバランスをイメージしてみよう!

そんなスウィング中における正しい体重移動は平均台の上に、両足の母趾球の上で立ってアドレスしてスウィングするイメージがピッタリ!

つま先とかかとは平均台から離れ宙に浮いた状態ですから、母趾球から体重が外れてしまうと平均台から落ちてしまいます。これが、体重がかかとにかかってもつま先にかかってもスウィングのバランスが崩れてしまう証拠とも言えるわけです。落ちないように、バランスをとってスウィングするためには重心の体重移動が母趾球の線上にあることが大切なんです!

画像: 平均台のようにつま先とかかとが宙に浮いてしまうほど立つ場所が狭いと、母趾球に体重を乗せなければバランスを崩してしまう。このような状況はスウィング中のバランス感覚を養うのにはピッタリな練習環境と言える

平均台のようにつま先とかかとが宙に浮いてしまうほど立つ場所が狭いと、母趾球に体重を乗せなければバランスを崩してしまう。このような状況はスウィング中のバランス感覚を養うのにはピッタリな練習環境と言える

体重移動にあまり大袈裟なイメージは必要ありません。大胆に動いてバランスを崩して軸ブレを起こしてしまう人は、打つ方向に向かって、重心を体の左へ移るだけのつもりでいってみましょう。アドレスでほぼ真ん中にあった重心を、バックスウィングでは右に移しますが、それは、これから左へ踏み込むためのタイミングや準備を整えているんです。

スウィングのバランスが崩れてしまう人は、重心の位置が母趾球から外れているかもしれません! 平均台上でのスウィングイメージを是非参考にされてください。

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