「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナー、マスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの悩みに今日も答えます!

(質問)

50歳を超えて、だんだん腹の肉が気になっています。もともと太りやすい体質なのですが、いわゆるビール腹でスウィングを妨げている気がします(高知県 58歳 平均スコア92)

担当記者(※以下GD):年齢を問わず、お腹の肉は悩みの種ですね。肉付きが良くな利すぎると、たしかに身体は回りにくくなりそうです。

増田:ほとんどの人はモデルや俳優じゃないでしょ(笑) カッコよさで生活しているわけじゃないから。頑張って働いて、仕事終わりにお酒を飲んだりしたら、多少は腹が出ることもあるでしょう。

運動ができないような過度の太り方だと、健康にもよくないから改善したほうがいいと思うけど。だからといって厳しくダイエットするのも大変だから。お腹が絞れるなら、それに越したことはないけど、自分のできる範囲でやれればいいんじゃないかな。

画像: お腹が出ていることは体重があり、力まなくても重い球を打てるというポテンシャルをもっている

お腹が出ていることは体重があり、力まなくても重い球を打てるというポテンシャルをもっている

GD:お腹の出ている人に向いてるスウィングはありますか?

増田:体重があるということは、重い球を打てるということでもあります。飛ばせるポテンシャルがあるんです。飛ばし屋は体格のいい人が多いでしょう? 体重がある人は力まなくても安定的に遠くに飛ばせる可能性があります。体重移動を上手く使うことで、パワーを得られるんです。

コツはスッとふところを空けて、お腹が邪魔にならないように構えることです。棒立ちで構えると、お腹が邪魔になり窮屈に感じるでしょう。実際に振り抜きも悪くなります。

お腹が出ていない人にも言えることですが、棒立ちに構えてボールに近すぎる人が多いと感じます。ダウンスイングで手が身体に当たりそうな人も少なくありません。緊張すると余計に近く立ってしまいがちなのですが、ダフリやシャンクなど大きなミスの原因になりますね。

スウィング中は大きな遠心力が発生します。その力を利用したいんです。フォローにかけて腕も伸びるので、ボールとの距離を意識するのも大事ですね。

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