千葉県・アコーディア・習志野CCでおこなわれているZOZOチャンピオンシップ。2日間が終わり日本のエース松山英樹は49位タイの成績。3日目、最終日に向け巻き返しとなるのか? 現在の松山の様子を週刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウがレポート!
画像: 今週の「チーム松山」には変化が……。それは目澤秀憲(右)に加え、黒宮幹仁(左)がコーチとして帯同していること

今週の「チーム松山」には変化が……。それは目澤秀憲(右)に加え、黒宮幹仁(左)がコーチとして帯同していること

こんにちはケンジロウです。千葉県のアコーディア・習志野CCよりお届けしています。
日本開催の米ツアー競技「ZOZOチャンピオンシップ」の取材に来ております。

注目の松山英樹ですが、2日間を終えて、トータルイーブンパーの49位タイにつけています。2日間、彼のプレーを歩いて見て回りましたが、正直、イーブンパーというスコアがしっくりこないほど、「ショットの調子は悪くない」という印象でした。

ドライバーショットはだいたいフェアウェイにあって、なおかつアイアンでもグリーンをとらえることが多く、ほぼほぼパーオンしています。

ただ、試合後に「ドライバーが飛んでない」(松山)とコメントするなど、絶好調ではない様子。アイアンもなかなかピンに絡まず、実際、パーオンしても5、6メートルぐらいの距離が残っていて、バーディパットがカップからひと筋外れて天を仰ぐシーンをよく見ました。そのパットに関しては、ショット以上に納得がいっていない様子で、2日目の会見では「読みもタッチもあってない」(松山)とこぼしていました。

画像: 初日からドライバー、アイアンともにスコアに結び付いていないだけで、ショットの調子は悪くない印象

初日からドライバー、アイアンともにスコアに結び付いていないだけで、ショットの調子は悪くない印象

その話を裏付けるように、2日目のホールアウト後は、日が暮れるまで1時間以上グリーン上でずっと球を転がしていました。球を打っては、ああでもないこうでもないとコーチたちとやり取りをし、アドレスやストロークの確認を繰り返していました。

最後は納得がいった様子でグリーンを後にしたので、3日目からの巻き返しに期待したいところです。

さて、今週の“チーム松山”には、ちょっとした変化があります。それは、コーチが2人いること。

もともと松山英樹は長年コーチをつけてきませんでしたが、昨年から目澤秀憲コーチを陣営に加えました。その目澤コーチに加えて、今週はもう一人、岩﨑亜久竜のコーチとして知られる黒宮幹仁コーチが帯同して、2人で松山英樹のスウィングの動きやパットのストロークの動きをチェックしています。

打撃練習場では、2人のコーチが松山の打っているところを正面と後方からチェックし、スウィング動画を見ながら話し合ったり、トラックマンやフライトスコープのデータを見たりして3人で細かい話をしています。

またパッティンググリーンでも上記の通り、ああだこうだと3人で話し合うシーンを見かけました。

朝のパッティンググリーンでは、松山はAirPods(イヤホン)を耳につけて、(おそらく)リズムを聞きながらパッティングしている姿も見られ、それ以外にも、緑色のレーザー光線の出る器具を使って、真っすぐ目標に構えられているかチェックするようなドリルもやっていました。

画像: パッティンググリーンではAirPodsをつけて練習する松山の姿が見られるようになった

パッティンググリーンではAirPodsをつけて練習する松山の姿が見られるようになった

以前はこのような練習はやっていませんでしたからね、これも2人のコーチからの助言なのかパットの精度を上げるように新しい練習を取り入れたように見えます。

メジャータイトル(マスターズ)もとって、最終戦のツアーチャンピオンシップに9年連続出場するなど、今やPGAツアーの看板選手になった松山英樹ですが、その位置にいても、こうやって新しくコーチをつけたり、新しい練習に取り組んだりして、前に進んでいこうという姿勢には本当に頭が下がります。

思えば、スウィングもここ数年で大きく変わりましたし、パットのスタイルも数年前と比べたらまったく別人のようになっていますからねぇ。成績を出しながら変化をし続けられるのはやはり凄いことですよね。

週末、どこまでスコアを伸ばせるか、彼のプレーに引き続き注目です。

写真/岡沢裕行

画像: 正面とカップ側から、コーチ2人が同時に動画を撮ってパッティングフォームをチェック。残り2日、巻き返しに期待したい

正面とカップ側から、コーチ2人が同時に動画を撮ってパッティングフォームをチェック。残り2日、巻き返しに期待したい

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