先月開催の日本オープンで、東北福祉大4年のアマチュア・蝉川泰果が優勝。赤星六郎以来、95年ぶりとなるアマ優勝の快挙となった。そこで95年前の第1回大会の最終成績を見てみると!

第1回大会の参加者は、アマチュア12人、プロ5人、計17人

 1924年に日本ゴルフ協会(JGA)が設立されると、2年後の総会で日本オープンの開催が決議され、翌27年5月28日に程ヶ谷CCで第1回が開幕した。前年には日本最古のオープン競技である関西オープンが開かれ、日本のプロ第1号・福井覚治が優勝していたものの、当時のプロは若く、試合経験も少ないため、アマチュアがゴルフをリードしていた時代だった。参加したのはアマ12人、プロ5人の計17人。

 前年の日本アマチャンピオン赤星四郎、六郎兄弟、日本アマ3勝を誇る川崎肇、日本アマ歴代チャンピオンのひとりであり、JGA設立の立役者でもあった大谷光明ら、当時の日本ゴルフ界を代表する面々が一堂に会した。1日に2ラウンド行われ、終了時に首位から20打以上離れた選手は予選落ち。翌日の第3・第4ラウンドに駒を進めたのはアマ3人、プロ4人の7人だった。

 優勝した赤星六郎は米国留学中の24年にスプリングトーナメントで優勝するなど当代随一の腕前で、帰国後、国内のプロを指導し、育てていたという大本命。

 第1回日本オープンは赤星が勝つべくして勝った大会だったので、今回の蝉川選手の優勝がいかに歴史的な快挙だったかがわかるだろう。

画像: 第1回日本オープンを制した赤星六郎(右)と95年ぶりにアマチュアとして制した蝉川泰果

第1回日本オープンを制した赤星六郎(右)と95年ぶりにアマチュアとして制した蝉川泰果

第1回 日本オープン成績表

優勝 @赤星六郎  Total 309 (79・73・79・78)

2位 浅見緑蔵   Total 319 (79・79・85・76)

3位 宮本留吉   Total 320 (83・78・80・79)

4位 @赤星四郎  Total 329(74・90・84・81)

5位 安田幸吉   Total 331 (85・80・84・82)

6位 中川数一   Total 333 (80・82・81・90)

7位 @川崎肇   Total 335(90・79・83・83)

ほか(@はアマチュア)

※週刊GD22年11月15日号「ゴルフ勝手になんでもランキング」より

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