フォロースルーについて考えてみよう!
フォロースルーとは野球やテニスでも使われている動作で、球を打つ、投げる、蹴るなどした後に腕や足を最後まで振り切ることを言います。
言葉通り、最後まで振り切ることができるとその先にあるフィニッシュのポジションにたどり着くことができます。
しかし、フォロースルーとフィニッシュは、ボールを打った後の余韻のようなもので打ち出された後のボールに影響を与えることはないのです。ですから、スウィングにおいての重要度は低めに感じられてしまうかもしれません。
しかし、プロや上級者のスウィングは例外なくフィニッシュのバランスがとても良いのが特徴なんです!
ゴルフスウィングはスピードのある一連の動作ですから、インパクト後のフォロースルーからフィニッシュの動きと連動していきますので、良いダウンスウィングからとんでもないフォロースルーになったり、反対に酷いダウンスウィングから、良いフォロースルーにつながることはほぼあり得ないのです。
こういった理由から、バランスの良いフィニッシュは良いスウィングの判断基準の1つになっています。このことからも、『打った後』を疎かにしないことに上達のヒントがあるのです。
インパクトから、フォロースルーにかけては溜め込んだエネルギーを一気に解放していくエリアとなります。エネルギーの解放とは、何をするかというと具体的にはクラブヘッドを加速させることです。
フォロースルーでは、クラブヘッドを加速させながら、できるだけ速いヘッドスピードでボールにヒットさせていくためのタスクがあると考えて下さい。
ヘッドといった物体を加速させるためには、物体の軌道ができるだけ直線的に動きながら、一気によどみなくスムーズに振り抜いていく必要があります。
『インパクトでボールを打って終わってしまう』といった具合にインパクト前後で一連の動作が止まってしまってはダメ。ヘッドを加速させるためには、イラストAのようにダウンスウィングの最終段階になるインパクト直前からフォロースルーへと『一連の動作のつながり』が大切なのです。ですから、フォロースルーだけの形を意識するだけでは理解が不十分になってしまいます。
インパクトとフォロースルーが別のパーツになってしまうと、動作のつながりがなくなってしまうため、ヘッドを加速させることができなくなってしまいます。こうなってしまうと、せっかく溜め込んだエネルギーをロスすることになってしまいますから、ボールは飛ばない、曲がってしまうなんてことが起こってしまいます。一気に振り抜くためにはフィニッシュまで2秒止まる素振りが効果的です。フォロースルーの形はインパクト前後の動作をつなげることができて、初めて整っていくようになりますからぜひ参考にされて下さい!