国内女子ツアー最終戦「ツアーチャンピオンシップリコーカップ」は2日目を終え、単独首位に11アンダーでイ・ミニョン、3打差の2位タイに山下美夢有とセキ・ユウティン。4打差4位タイに勝みなみ、三ヶ島かな、菊地絵理香と続く。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファー・中村修のレポートをお届け。

2日目も宮崎CCの天候は晴れ、気温19.1度、風速約3メートルと絶好のゴルフ日和に爆発したのは勝みなみ選手。1オーバー27位タイから8バーディノーボギーのコースレコードタイの64を叩き出しスコアボードを駆け上がりました。

画像: 8バーディノーボギーで首位に4打差の4位タイへとジャンプアップした勝みなみ(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

8バーディノーボギーで首位に4打差の4位タイへとジャンプアップした勝みなみ(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

「昨日はパットが入らなかったが、今日はすべてが良かった」とラウンド後の会見で振り返ります。ついて歩くと地元鹿児島から駆けつけた多くのギャラリーを沸かせます。ショットで奪うバーディだけでなく10メートルを越えるパットも2度沈め、「高麗グリーンの芝目を、考えすぎずに自信を持って打つ」という言葉の通り、終盤の厳しいパーパットも決め続けました。

画像: コーライグリーンの芝目を考えすぎず、打ち出しに集中することができた(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

コーライグリーンの芝目を考えすぎず、打ち出しに集中することができた(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

どんなことを考えてパットをしているのか聞いてみると「自分の狙った打ち出しに集中して打ちます」との答え。ラインを読んで打ち出しを決めたらそのことに集中することがパットの秘訣だと教えてくれました。

「自信をつけて向かいたい」と今大会後の米女子ツアーの最終予選に出場する勝選手。首位と4打差と明日以降にも注目しましょう。

首位と3打差で終えたセキ・ユウティン選手は、初日に6個、2日目も5個のバーディを奪う調子の良さ。この二日間の良かった点を聞くとパットと答えました。コーライグリーンの多い中国での経験が生きていて違和感がないといいます。どんなことを考えてパットをしているのか尋ねると「握力です。10のうち5くらいの握る強さで握り、その強さを変えずにストロークすることです」とのこと。パットイップスから抜け出せた秘訣は握る強さを変えない点にあったと話してくれました。

画像: 首位に3打差の2位タイのセキ・ユウティンは、グリップを握る強さを10のうち5くらいで握り、その強さを変えないという(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

首位に3打差の2位タイのセキ・ユウティンは、グリップを握る強さを10のうち5くらいで握り、その強さを変えないという(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

もう一つ、セキ選手はパターのシャフトにカーボンシャフトを採用しています。「スチールシャフトよりもしなりが少なくしっかり打てるので距離感が合わせやすい」といいます。ドライバーでも使用するバシレウス製でスチール並みの重量でしなりが少ないプロトタイプを使用しているようです。

画像: 首位に3打差の2位タイに位置する女王山下美夢有はパットでは距離感を重視するという(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

首位に3打差の2位タイに位置する女王山下美夢有はパットでは距離感を重視するという(写真は2022年のツアーチャンピオンシップリコーカップ 写真/岡沢裕行)

メルセデスポイント年間ランク1位を獲得し、平均ストローク69台の記録がかかる山下美夢有選手はパットは距離感を重視している、とキャディを務める松村卓キャディはいいます。今週投入しているパターは、2週前に優勝した地クラブメーカーの同じ形状で打感が少し柔らかい別のモデルだと教えてくれました。残り2日、数々の記録を打ち立ててきた今シーズンを締めくくることができるか注目したいと思います。

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