2005年に初めて開催されたHitachi 3Tours Championship。難病を抱える子どもたちや、家庭環境に恵まれない子どもたちの支援、そしてジュニアゴルファーの育成など、ゴルフを通じた社会貢献活動としてスタートした。ギャラリーの入場料や選手の獲得賞金の一部、そしてチャリティイベントの収入がチャリティ金として寄贈され、昨年までの拠出額は4億円を超えた。今年も3ツアーの年間王者のほか、ランク上位の各チーム6名、総勢18名が最強ツアーを決するべく、千葉県の大栄CCに会した。
この大会は、PGAツアー、LPGA、チャンピオンズツアーの対抗戦として1992年からアメリカで行われていたオフシーズンのイベント、ウェンディーズ3ツアー・チャレンジに範を取っているが、こちらは2013年で終了している。
第1回大会に参加したのは男子が深堀圭一郎、谷口徹、今野康晴、横田真一、高橋竜彦。女子が宮里藍、横峯さくら、不動裕理、大山志保、藤井かすみ。シニアからは青木功、室田淳、友利勝良、三好隆、滝安史という豪華な面々。千葉県の千葉CC梅郷コースを舞台に2日間36ホールで行われ、9ホールごとのスコアをポイントに換算して争われた。ファーストステージこそ女子の宮里藍、横峯さくらがトップになり、男子に続いて0.5差の2位につけたものの、セカンドステージでシニアが巻き返し初日を終えて首位に。2日目のサードステージでは男子の谷口徹、深堀圭一郎がトップになり、逆転でトップに立つと、最終ラウンドでもポイントを稼ぎ、初代チャンピオンに輝いた。
2009年からは開催期間が1日になり、競技方法も変更されたが、その年の顔ともいえる選手たちがペアを組み、シーズンを締めくくるにふさわしい大会となっている
※週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号「ニッポンゴルフ初物語」より