今年4月、鎖骨下の血栓除去手術を乗り越えて8月にツアー復帰。11月のペリカン女子選手権で復帰後初勝利を挙げたネリー・コルダ。翌週のUSLPGA最終戦、CMEグループツアー選手権で撮影したクラブセッティング。

ドライバーはプロトタイプのタイトリストTSR1。ツアー復帰後のペリカン選手権での復活優勝もこのモデルだった。TSR1は正式発表されていないモデルで詳細は不明だが、コルダがTSR1の前に使用していたのはTSi1。TSiシリーズ中、軽量化を追求、「ウルトラライトウェイト・ディスタンス」を謳っていたモデル。当然、今回のTSR1も軽量化をさらに進化させて“振りやすさ” “ヘッドスピードUP” “ボールス初速UP”を突き詰めたドライバーだと思われる。

ニューTSR1プロトは振りやすく、さらに弾道安定性が高い

コルダ本人はこのドライバーについて、次のようにコメント。「ニューTSR1はフィーリングが非常によくて、スムーズにスイッチできました。弾道、高さ、その安定性が高いので、とても気に入っています。結果、トータル飛距離が伸びています。キャリーは数ヤードプラス、ランは5~10ヤードプラス。とくにパー5でアグレッシブに攻めていくのに大きな武器になっています」(コルダ)。

シャフトはディアマナGT。チップ側(シャフト先端)とバット側(手元)の剛性を高めて、スピーディなしなり戻しと挙動安定感を求めたタイプ。見るからに細身でパワーじゅうぶんとはいえないコルダが280ヤード近く飛ばせる秘密は、このドライバーとシャフトのマッチングによる貢献度も高そうだ。ちなみに、撮影時のフェアウェイウッドは2本とも前作TSi2だが、7Wは新しいTSR2にスイッチしている。

アイアンは初代T100を長く愛用。シャフトはグラファイトとスチールを融合させたスチールファイバーi80。国内外問わず、女子プロに人気の注目シャフト。ウェッジは50・54・58度、バックフェースに「Nelly」の刻印が入っている3本のボーケイ。シャフトはアイアンよりも一段重量のあるスチールファイバーi95。パターはスコッティ・キャメロンSSスクエアバックプロト。コルダはスクエアバックでワイドなブレード型ヘッドを何代も使い続けている。SSはスペシャルセレクトの略。撮影時のボールは2021年モデルのプロV1。今後、2023年モデルに移行するだろう。

画像: 3Wは入れず、やさしい5Wを多用する。2022年の平均スコアは69.66(6位)

3Wは入れず、やさしい5Wを多用する。2022年の平均スコアは69.66(6位)

画像: 【プロスペック/ネリー・コルダ】細い体でも280ヤード、タイトリストTSR1プロト。ツアー復帰後の復活優勝を支えた新ドライバー

ネリー・コルダ/1998年生まれ。フロリダ州出身。ジュニアゴルフ界で活躍した後、2016年プロ転向。通算8勝、メジャー1勝(2021年全米女子プロ)。東京五輪金メダリスト。現在の世界ランクは2位

週刊ゴルフダイジェスト12月27日号より(PHOTO/Yasuhiro JJ Tanabe)

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