2022年最後のイラストレッスンは、グリーン周りからのアプローチです。グリーン周りのアプローチで、ヘッドが地面に刺さってしまい、ざっくりやボールの飛び過ぎにお悩みの方もたくさんいらっしゃると思います。
このミスの傾向はアドレスの時からある程度予想することができるのです。心当たりのある方は、スマホなどで構えた時の写真を撮ってご自身のアドレスを確認してみましょう。
イラストAのように、アドレスの時に①ボールを右に置きすぎている、②グリップエンドが身体から大きく外れている、といった2つの要素が当てはまった方はざっくりや、ボールの飛び過ぎのミスの原因は構えた時のアドレスに問題があります。
①と②が当てはまってしまうと、アドレスの時から左脇が空いてしまうので、クラブの軌道が不安定になってしまいますから注意が必要です。
![画像: イラストA:アプローチで右にボールを置き過ぎていたり、グリップエンドが身体から大きく外れていると、クラブの軌道が不安定になる危険がある](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/12/23/5310c3d302541ef71d76d83e1ba63a8aadbae14d.jpg)
イラストA:アプローチで右にボールを置き過ぎていたり、グリップエンドが身体から大きく外れていると、クラブの軌道が不安定になる危険がある
そんな方におすすめのアドレスの手順はこちら!
①イラストBのように、ヘッドをベルトの位置に合わせて、ヘッドのトウ側を時計の針でいう12時の方向に合わせてください。➁次に、グリップエンドを左股関節の内側に合わせます。①と➁ができたら、そのまま地面にヘッドを降ろしましょう! この形がアプローチでの基本の形となります。
![画像: イラストB:ヘッドをベルトの位置に合わせ、ヘッドのトウ側を12時方向に合わせよう。その状態でグリップエンドを左股関節の内側に合わせ、そのまま地面にヘッドを下ろせばアプローチのアドレスの基本形が完成する](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/12/23/e82c1431f8d4a666207a33412690cfc8a3926b3f.jpg)
イラストB:ヘッドをベルトの位置に合わせ、ヘッドのトウ側を12時方向に合わせよう。その状態でグリップエンドを左股関節の内側に合わせ、そのまま地面にヘッドを下ろせばアプローチのアドレスの基本形が完成する
転がしたい・上げたいの応用編はボールの位置で決まる!
ここからは応用編。まず上げて転がしたいピッチ・エンド・ランのアドレスでは基本の形+ボールを右足の親指の前に合わせてセットアップしましょう!
そして少し高いボールを打ちたいピッチショットのアドレス時は、右足親指よりも中央付近に合わせてセットアップします。
![画像: イラストBで作ったアプローチのアドレスの基本形をベースに、ピッチ・エンド・ランならボール位置を右足の親指の前に合わせてセットアップ。ピッチショットなら右足親指よりも中央付近に合わせてセットアップしよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/12/23/7552866fc4c45e5b05f73d1ce6e78656acc66b64.jpg)
イラストBで作ったアプローチのアドレスの基本形をベースに、ピッチ・エンド・ランならボール位置を右足の親指の前に合わせてセットアップ。ピッチショットなら右足親指よりも中央付近に合わせてセットアップしよう
どちらも、身体の回転で打つことでハンドファーストの度合いによってロフトの角度が変わるので、ボールの高さを調整することができるようになります。
意外と注意が必要なのは、ボールをしっかり転がしたいランニングアプローチのアドレスなんです。右足側のくるぶし付近にボールを合わせハンドファーストに構えることでクラブのロフトが立つため低く転がるボールが打てるようになります。
![画像: ランニングアプローチを打つ場合は右足側のくるぶし付近にボールを合わせ、ハンドファーストに構えよう。ただしエッジが地面に刺さったり飛び過ぎの原因にもなるアドレスなため、PWなどロフトの立った番手を選ぼう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/12/23/f5d0f289b3519a7f27fefc8cc8e0c407681e8128.jpg)
ランニングアプローチを打つ場合は右足側のくるぶし付近にボールを合わせ、ハンドファーストに構えよう。ただしエッジが地面に刺さったり飛び過ぎの原因にもなるアドレスなため、PWなどロフトの立った番手を選ぼう
しかし、このアドレスこそがアプローチでヘッドが上から入りすぎてしまう、手元とボールの位置に問題があるアドレスなんです!
ハンドファーストが強くなってしまうと比較的難度が高いアプローチとなってしまいますので注意が必要です。なのでランニングアプローチは、初めからロフト角の立ったPWなどのクラブを使うことを強くおすすめさせていただいています。
アマチュアゴルファーの方にはアプローチはサンドウェッジ1本だけでプレーする! といった決まり事がある方もいらっしゃるようですが、打ち方の前に目的に合ったアドレスを練習することが大切です。アプローチの成功はアドレスにあり! です。
何かと忙しい年末年始、ボールを打たなくてもご帰宅で鏡を見ながらボールポジションやクラブを選択のイメージ練習をしてみてください。良いお年と、良いアドレスで新年を迎えましょう! 本年もありがとうございました。