お帰りなさい! 復活シード組

11年ぶりの涙の復活優勝で23年の出場権を手に入れた金田久美子
5シーズンぶり5回目/メルセデス・ランク44位
金田久美子(33)
プロ3年目の11年にフジサンケイレディスで初優勝し、初シード権を獲得。しかし14年には賞金ランク58位で3年間保持してきたシード権を失う。ファイナルQTでは初日58位と出遅れ、「人生が終わったかなと思った」との逆境から最終的に23位とナイスカムバック。16年は、わずか3万円の差で賞金ランク50位に滑り込み2年連続シード権確保に成功。だが翌年、再びシード権を失うと以降は不調が続き19年はファイナルQT進出も逃してしまう。20-21年のファイナルQTでも87位と失敗し、22年の前半戦は推薦出場の8試合に限られていた。だが8試合中2試合でトップ10入りし、アース・モンダミンカップでは2打差2位で最終日を迎える優勝争いまで繰り広げ、第1回リランキングで18位となり終盤戦の出場権を確保。そして樋口久子 三菱電機レディスで11年ぶりの2勝目を挙げた

2シーズンぶりに返り咲いた永井花奈
2シーズンぶり4回目/メルセデス・ランク21位
永井花奈(25)
ルーキーイヤーの17年に初優勝、賞金ランク20位で初シード権を獲得。しかし20-21年、50試合に出場しながらも賞金ランク70位で3年連続キープしてきたシード権を喪失。ファイナルQTに出場するも41位と22年の前半戦出場は厳しかった。だが主催者推薦で出場した明治安田生命レディスで6位に入るなど確実にポイントをため、前半戦終了時の第1回リランキングで8位に入り後半戦の出場権を獲得。ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン終了後の第2回リランキングでは6位に入り、翌週のスタンレーレディスホンダで2位タイ、そしてポイントの多いTOTOジャパンクラシックで2位と確実にポイントを稼いだ

1年前に惜しくも”大逆転シード”を逃したが、昨年”フル参戦”で復活の福田真未
2シーズンぶり7回目/メルセデス・ランク36位
福田真未(30)
20-21年シーズンは、伊藤園レディス終了時で賞金ランク75位と6季連続キープしてきたシード権喪失の危機。シード権を獲得するには優勝しかないという状況で迎えた大王製紙エリエールで奇跡の大逆転を狙い奮闘するも、結果は2位タイと、あと一歩及ばず。2週後のファイナルQTでは、その勢いそのままに8位に入り、22年前半戦の出場権を獲得。第1回リランキングで2位、第2回で5位と終盤戦まで出場し結局、メルセデス・ランク36位で23年シード権を獲得した。最終戦リコーカップ欠場者が出たため、ウェイティング1番から繰り上がりで出場。ツアー優勝を挙げた17年、18年に続く3回目の出場となった
お待たせしました! 初シード組

プロテスト合格から10年で、シード権を手に入れた岸部桃子
メルセデス・ランク39位
岸部桃子(28)
12年にプロテストに合格するも、この10年でステップ・アップ・ツアーの2勝のみ。20-21年まで、賞金を稼げたのはわずか3シーズン、賞金ランク最上位は105位だった。だが22年は最終日最終組を2度も経験。伊藤園レディスでは自己最高の2位に入った

22年、国内女子ツアー参戦5季目で悲願の初優勝と23年の出場権を獲得したセキ・ユウティン
メルセデス・ランク30位
セキ・ユウティン(24)
16年の中国ツアーで賞金女王に輝き、翌年から日本ツアーに参戦。19年のステップ・アップ・ツアーで優勝すると秋のプロテストに合格。20年の新人戦で優勝。そして22年9月のゴルフ5レディスで悲願のレギュラーツアー初優勝を飾り獲得賞金額も4800万円を超えた
※週刊ゴルフダイジェスト2022年12月20日号「泣いた、笑った2023シード権」より