プロアマ形式で行われる開幕戦は、過去2シーズンの優勝者ら29名からなる超エリートフィールド。そこに畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳の3選手が出場。畑岡は完全優勝したブルック・ヘンダーソンに3打差の2位タイで最終日を迎えた。
「開幕戦から最終日・最終組を回れるなんて、いいプレーができている証拠」とシーズンを占う意味でも重要な初戦で手応えを口にした畑岡奈紗。しかし「ブルックに追いつくことだけを考えた」というファイナルラウンドでは、上がり3ホールで2ボギーを叩くなど勢いが止まり、結局順位を3つ落とし5位で4日間の競技を終えた。優勝には届かなかったがオフに調整したスウィングは順調な様子で、「すごく充実した1週間でした。全体的に安定したゴルフができたと思います」と納得の表情を浮かべた。
3日目のバックナインで4連続を含む6バーディを奪い、「30」をマークしリーダーボードを駆け上がる爆発力を見せた日本のエースに今季も期待して良さそうだ。
メジャーチャンピオンの笹生優花も持ち前の飛距離を生かし、3日目の最終日にはイーグルを奪ってベスト5入り目前の6位タイ。古江彩佳は3日目、4日目にスコアを落とし18位タイにとどまったが、強豪揃いの開幕戦としてはまずまずの戦績だった。
ツアーはこれから再び1カ月のお休みに入り、次戦は2月23日開幕のホンダLPGAタイランド。3人はそれまでに今回見つかった課題に取り組み、タイ、シンガポール、中国と続く“アジアスウィング"に挑む。
春が近づくと渋野日向子や、ルーキーとしてLPGAツアーに本格参戦する勝みなみ、さらに西村優菜の出番がくる。国内だけでなく海外で躍動するなでしこたちにも注目だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月14日号「バック9」より