本来なら欧州ツアーもLIV勢を締め出す方針だが、現在英国で仲裁手続きが審議されている最中。
結果が出るまでは暫定的にLIV勢も出場できるとあって、ステンソンほかI・ポールター、L・ウエストウッド、P・ハリントンらがアブダビに集結した。
LIVに移籍したことでライダーカップのキャプテンを降板させられたステンソンは、
「嬉しくはないけれど、それはそれ。LIV移籍を後悔はしていない」
とし、新キャプテンのL・ドナルドにエールを送った。
そのドナルドが大会初日首位発進だったのも皮肉な気がするが、ステンソンもクラブが直前にならないと届かないトラブルに見舞われながら、4アンダーとまずまずのスタート。
最終的には20 位タイだったが、昨年7月のスコットランドオープン以来の欧州ツアーに
「昔の仲間に久しぶりに会えて楽しかった。素晴らしい1週間だった」
と笑顔を見せた。
さらにLIV勢が孤立している現状について持論を展開。米ゴルフダイジェストのインタビューに
「我々(欧州勢) がPGAツアーに参戦し始めた頃も歓迎されたわけではない。世界には複数のツアーが存在していて、基準さえ満たせばどこにでも出場できるのが正常な状態だと思う」
と答えている。
ではキャプテンの地位を剥奪されPGAツアーから締め出されてまで、なぜLIVなのか?
「チーム戦で仲間との絆きずなが深まったのが楽しみの一つ。あとはオフをしっかり取れるのも魅力。この年( 46 歳)になってツアーが再開するまで数週間休んで態勢を整えられるのは素晴らしい」
他ツアーとLIVの和解はあるのか? 今後さらなる亀裂が入るのか? 今月中旬仲裁審議の結果が出る。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月14日号「バック9」より