2022年の日本オープンで95年ぶりアマチュア優勝を果たし、その後、プロに転向。今回のクラブ撮影をしたソニーオープンでは67位タイに終わったが、これからの活躍が期待される若手注目株の最新クラブセッティング。

蟬川泰果の新クラブセッティングは14本すべてピン

蟬川泰果にとって、プロとしての初優勝を目指すシーズンが始まった。日本オープン優勝直後のセッティングから替わったのは3W・3I・UW・パター、そしてボール。ドライバーはG430LSTのままだが、日本オープン優勝時はロフト9度をネック調整で8度に立てていたのを現在は9度に戻した。ライ角は1度フラットのフェードポジションに調整している。これは強く振ってもつかまり過ぎずにパワーフェードで確実に飛ばすための工夫だと思われる。

画像: ドライバーのシャフトはテンセイ1Kのオレンジ。先端剛性を高めた低トルクでサイドスピン減少を狙ったシャフト。今季のPGAツアーで出場した大会スタッツで蟬川泰果の平均飛距離は320ヤードを超える

ドライバーのシャフトはテンセイ1Kのオレンジ。先端剛性を高めた低トルクでサイドスピン減少を狙ったシャフト。今季のPGAツアーで出場した大会スタッツで蟬川泰果の平均飛距離は320ヤードを超える

3WはテーラーメイドのステルスフェアウェイウッドからG430MAXにスイッチ。ピンのクラブ担当者に聞くと、「昨年末あたりから左へ曲がるケースが増え、G430MAXを試したところ、左へつかまり過ぎることもなく、飛距離が出ていたので投入した」とのこと。3Iはピンのi525から黒いヘッドのピンiクロスオーバーへ、50度のウェッジはグライド4.0からi230アイアンのUWに変更した。

スピンを抑えるため、50度ウェッジはi230

「新しい3Iのiクロスオーバーは練習ラウンドで試した際、i525よりも高さが出ていて、左右の操作性が良く、前後の距離も安定していた総合力で決めました。ウェッジの変更は、蟬川プロはもともとスピンが入りやすいため、縦距離の精度を安定させようとi230に替えました。本人は『スピンが必要以上に掛からず、ピンに向かってしっかり打てます』と話しています」(同担当者)

画像: 3WはステルスからG430 MAXへスイッチした蟬川泰果。シャフトはドライバーと同じテンセイ1Kオレンジ。ロフト13.5度に調整

3WはステルスからG430 MAXへスイッチした蟬川泰果。シャフトはドライバーと同じテンセイ1Kオレンジ。ロフト13.5度に調整

ボールは今シーズンからスリクソンZスターXV。ハワイ(ソニーOP)でプレーした際、「海沿いのコースで風が強いなか、改めてZスターXVの風への強さを感じました」とコメント。実際にフェアウェイキープ率が上がっていることを実感しているという。さらにスピン量が本人の弾道とマッチしているらしく、「ドライバーの飛距離が伸び、アイアンもスピンの影響で各番手5~10ヤード伸びました」と続ける。

画像: ボールはスリクソンZスターXV

ボールはスリクソンZスターXV

ピンのクラブとスリクソンのボールの組み合わせによる“プロ1勝目”がいつになるのか楽しみだ。

1W/ピン 430LSTドライバー(9度)・テンセイ1Kオレンジ(60TX)
3W/ピン G430MAXフェアウェイウッド(13.5度)・テンセイ1Kオレンジ(70TX)
3I/ピン iクロスオーバーアイアン(21度)・N.S.プロ モーダス³ハイブリッド(X370)
4I-PW/ピン ブループリントアイアン・N.S.プロ モーダス³プロトタイプ(X)
UW/ピン i230アイアン(50度)・N.S.プロ モーダス³SYSTEM3 125(X)
SW/ピン グライド4.0ウェッジ(56度)
LW/ピン グライド4.0ウェッジ(60度)
PT/ピン PLD CUSTOMアンサー(マットブラック仕上げ)
BALL/スリクソンZスターXV

※スペック・スタッツは2023年2月3日時点。2023年週刊ゴルフダイジェスト2月14日号より(PHOTO/Blue Sky Photos)

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