『ゴルフ歴の長いローハンディの喫煙者男性はイップス注意』。これは「ゴルフのための世界科学会議」で発表されたデータをもとに脳神経学者のステファン・スミス氏が先ごろ明らかにしたもの。

オランダのローゼンダエルシェGCの18歳以上のメンバー912名に対して調査を行ったところ、回答者の22%がイップスに苦しんでいるという。さらにその87%が男性だったことも明らかにした(ただしこれには未回答者もいるので、最終的にゴルファーの5~6%がイップスに苦しんでいるとスミス氏は結論づけている)。

この結果に対しスミス氏は、「男性のほうがプレー回数は多い傾向にあるため、こうした数字が出た可能性がある」としている。

ちなみにレジャー白書2022によれば、日本のゴルファー数は約560万人で男性比率は71%。その5%がイップスと仮定すると、日本には24万人強の“イップス持ち"男性がいることになる。

さらに興味深いのは、「飲酒習慣の有無についてはさほど大きな差はなかったが、タバコや葉巻を吸っていたり、過去に吸っていたゴルファーのほうがイップスになりやすい」ということ。回答者のなかで喫煙者は13%しかいなかったのに対し、イップス持ちの29%が喫煙者だったというのだ。

またイップス持ちの平均年齢は61.7歳で現在のハンディキャップは平均15.6だが、過去のベストハンディキャップの平均は12・4。

ハイハンディの人より良いスコアを出そうと必死になるゴルファーのほうがイップスになりやすいかもしれないということなのか?

※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月21日号「バック9」より

画像: 「最終的にゴルファーの5~6%はイップスに苦しんでいる」とS・スミス氏(写真はイメージ)

「最終的にゴルファーの5~6%はイップスに苦しんでいる」とS・スミス氏(写真はイメージ)

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