「AT&Tペブルビーチプロアマ」で4年ぶりに優勝を飾った42歳のジャスティン・ローズ。実は凄い経歴の持ち主のジャスティン・ローズ、改めてその足跡をおさらいしよう。
画像: 2010年の全英から48回連続メジャー出場してきたジャスティン・ローズ

2010年の全英から48回連続メジャー出場してきたジャスティン・ローズ

月曜日に行われた最終ラウンドのバックナインで、ローズは11番・13番・14番で絶妙なパットを決めバーディを奪うと、後続を3打引き離し待望の勝利を挙げた。

13年の全米オープンを含むツアー11勝を挙げ、16年のリオ五輪で金メダルに輝いているものの、19年のファーマーズインシュランスオープンで勝ってから勝利の女神に見放されていた。

10年の全英オープンから昨年セントアンドリュースでの同大会まで48回連続でメジャー出場を果たしてきたのだが、4年前の世界ナンバー1はランクを急激に下げ、ペブルビーチプロアマ前は86位。トップ50入りしなければマスターズに出場できない事態に陥っていた。

「勝って世界ランクを上げるのがもっとも有効なメジャーに出る方法。オーガスタは特別な場所なので、これで出場できる。良かった」と35位に浮上し破顔一笑。

17歳でアマチュア出場した98年の全英オープン。最終ホールで50ヤードを直接ねじ込む劇的なバーディで4位タイに入り、時の人となった翌日にプロ転向。「若すぎる」の声に耳を閉ざしたが、デビューから21試合連続予選落ちの不名誉な記録を作った。

当時を振り返り「周囲の人々に助けられた」と語るが、地道に実力を蓄え07年に欧州ツアーの賞金王に輝くと、10年のメモリアルトーナメントでPGAツアー初優勝。19年には自身初のフェデックスカップチャンピオンにも輝いた。

「まだメジャーで勝つゴルフができるという信念がある。LIVの誘いを断ったのはメジャーで勝ちたいから。今後も世界ランクを上げていきたい」

生涯獲得賞金はあと少しで6000万ドル(78億円)の大台。苦難を乗り越えジャスティン・ローズは逞しく成長した。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月28日号「バック9」より

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