駐車場に太陽光発電設備を搭載したカーポートを設置し、自家消費することで、“脱炭素化"第一歩に踏み切ったゴルフ場がある。
画像: スパ&ゴルフリゾート久慈のソーラーカーポート。1月下旬からすでに稼働している

スパ&ゴルフリゾート久慈のソーラーカーポート。1月下旬からすでに稼働している

そのゴルフ場とは、全国でコース経営を展開するリソルグループのうちの3カ所。まず口火を切ったのは茨城県にあるスパ&ゴルフリゾート久慈で、1月下旬からすでに稼働している。

同ゴルフ場が設置したソーラーカーポートは駐車場台数40台分で年間発電量は11万6271kWh。この発電量は約27世帯が1年間に使用する電気使用量に相当するという。

またCO2削減効果は年間63トン。この数字は杉の木約4400本が1年間に吸収するCO2量に相当するというから大変なものだ。

そしてこのカーポートは車がぶつからないよう、前方に支柱をなくした駐車しやすい後方支柱型。

太陽光発電設備としてだけでなく、屋根がつくことで雨や日射を防ぐことになり、利用者にとっても利便性が向上する。50センチまでの積雪、秒速34メートルまでの風雨に耐えることができるという。

さらにこれから同グループの中京GC石野C(愛知県)は駐車場台数76台分、約52世帯が1年間に使用する電気使用量を発電するとしてパワーアップして導入する。

同じく瀬戸内GLも近く完成予定。

「かつてゴルフ場の存在は環境破壊といわれましたが、今は自然を生かした環境保全。それにゴルフ場をつぶして太陽光発電をするのでなく、ゴルフ場の広さを活用してというのだからとても良いことです」(ゴルフ場経営コンサルタント、菊地英樹氏)

同グループは自家消費するだけでなく、他社ゴルフ場への販売準備も進めている。

またスパ&ゴルフリゾート久慈は茨城県から災害時における支援協力施設として認定されており、災害時はソーラーカーポートおよび蓄電池を携帯電話などの充電用電源として活用することも検討しているという。

ゴルフ場が地域貢献に役立つならば幸いだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月28日号「バック9」より

This article is a sponsored article by
''.