もうすぐ女子トーナメントが開幕しますね! 現在は短いシーズンオフの期間となっていますが、その間プロたちは1年戦うためのトレーニングを行います。
なんといってもバテないための体力が必要なのですが、同時にスウィングに必要な体も作っていきます。
とはいえ、具体的に必要な動きが伝わりにくいのが難しいところです。今回はみんな興味津々! 「飛ばしに必要な下半身の使い方」についてレッスンしていきましょう!
ダウンスウィングの課題①“ジャンプ”のための“沈み込み”
切り返し以降のダウンスウィングの課題は「下半身で溜め込んだパワーを上手に使っていく」ことです。
特にボールをできるだけ遠くに飛ばしたいドライバーショットでは、インパクト前後で両ひざを伸ばしながら真上にジャンプするような動きで地面を蹴って(床反力)体の回転を一気に加速させていきます。
そのため個人差はありますが、ダウンスウィングではジャンプするために一瞬ひざを曲げて、少し沈み込むようにしながらパワーを溜め込む動きが必要になってきます。
しかし多くのアマチュアゴルファーの方は、ダウンスウィングの際にアドレスで構えた時よりも体が浮いて、上体の前傾姿勢が起き上がる傾向にあるようです。
心当たりのある方は、思い切って沈み込むような感覚があっても良いでしょう。このジャンプ動作では真上方向に力を使いたいので、沈み込む方向が真下であることがポイントになってきます。
イラストAのように、目安としては左ひざと太ももが正面を向いたまま真下に沈み込むようにしましょう。この時沈み込む方向が傾いてしまうと、パワーを出す方向がズレてしまいエネルギーロスの原因になってしまうので注意が必要です。
ダウンスウィングの課題➁右足の内転筋を伸ばす
また力強いスウィングは、ダウンスウィングで右足の内転筋を伸ばせるかどうかが大切になってきます。
トップでは体重を右に乗せ、そのまま右足の内転筋を伸ばしてダウンスウィングに入り、インパクト前で腰のターンが始まります。それでもまだ、右足の拇趾丘が地面についたまま保つことができると課題の内転筋をしっかり伸ばすことができるようになります。そして、やっとフィニッシュで踵を上げてスウィングを収めていくわけです。
複雑な動作ですが、クラブを短く持って一つひとつの動きを確認しながらスウィングの練習をしてみてください!
まずクラブを短く持ちます。そして前述したようにダウンスウィングでクラブをインサイドから入れるには、右足の内転筋を伸ばす(右足を内旋させる)ことが重要です。
そして飛ばしのポイントは、さらに右足の内転筋を伸ばすこと! 具体的には右足を内旋させつつ、斜め後ろ方向に蹴る動きを入れることです。
インパクトでは右足の拇指丘で地面を蹴りましょう。これによって曲がっていた左ひざが自然と伸びます。ここまでの流れが上手くいくと腰がしっかり回転して、フォロースルーへ向かってクラブが加速しながら振り抜くことができるんです!
この動作を行うには、力強い下半身はもちろん、内転筋の柔軟性が必要です。プロたちが足を使ってスウィングをリードするには、走り込みやスクワットが必要になるわけですね! 飛距離アップに効果的ですので是非参考にされてください!