先日、USGAが全米オープンの出場資格を発表した。新たなカテゴリーとして、① 22 年コーンフェリーツアーの年間ポイント1位② 23 年5月22 日時点でのフェデックスカップポイントランク上位5名③今年の全米大学選手権ディビジョン1の個人戦優勝者④ラテンアメリカアマチュア選手権の優勝者の4項目が追加された。
その一方、昨年あったアジアンツアーやサンシャインツアー(南ア)、オーストラレイジアツアー(豪州)の賞金王というカテゴリーが廃止されているが、これは世界の主立ったツアーに出場枠を与えれば、LIVにも出場資格を与えない理由がなくなるための変更かもしれない。
昨年の全米オープンで、USGAのマイク・ワンCEOは、LIVを念頭に「異なったことをやっている者たちが全米オープンに出場しづらくなる日がやってくることを予見できる」と語っていた。
たしかに大きな変更こそなかったが、今年はPGAツアーやDPワールドツアーのいくつかあるカテゴリーから出場権を得た選手は、その時点で当該ツアーメンバーである必要があるという条件が加えられている。
つまり、たとえば今季何勝かして、ポイント上位にいたとしても、その後LIVへ移籍すれば、②のカテゴリーでは出場できないことになる。あるいは将来、裁判の結果、LIVゴルファーがPGAツアーに出場できるようになったとしても、この条件がある限りPGAツアーのカテゴリーからは出場できないことになる。
ちなみに、過去10年の全米オープン優勝者や過去5年のメジャー優勝者といったカテゴリーのおかげで、LIVからはC・スミスやD・ジョンソンなど7名の出場が確定している。これ以外にLIVゴルファーが出場資格を得るには、日本ツアー選手同様、予選会から出場するか、あるいは世界ランク(OWGR) 60 位以内に入らなければならないことになる。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月7・14日号「バック9」より