「個室 串天 鮮魚 二十四区 末広町」は、地下鉄銀座線の末広町駅を出て徒歩2分、下町風情の街なかにある。
吉田優利の父親・吉田英隆さんは、21歳のときに大手居酒屋チェーンのフランチャイズ店舗の経営を始め、2020年に「二十四区」を開店。「手作り」をコンセプトに、オリジナルのメニューにこだわっている。
娘・吉田優利がインスタなどでアピールしてくれるため、地域のビジネスマンや常連客だけでなく、舌の肥えたグルメ通ゴルファーや、プロゴルファーもよく来店されるという。
素材の良さはもちろん、とことんこだわっているのが意外にも醤油だ。マグロや馬刺し、そのほか料理に合わせて数種類の醤油を使い分け、それぞれの良さを引き立てる。居酒屋メシの定番メニューももちろんあるが、ココでしか味わえない絶品も多い。
吉田優利のイチオシは「発酵クリームチーズのたまり醤油漬け」
「発酵クリームチーズのたまり醤油漬け(649円)」は、にんにく醤油に漬け込んだクリームチーズは塩味、甘み、チーズの酸味がちょうどいい塩梅。海苔に巻いて生ワサビを添えると口に入れた瞬間、旨味が広がる。娘・吉田優利のイチオシメニューだ。
アルコールの人気メニューは、焼酎とオレンジリキュールに生レモンを漬け込んだものに、凍らせたレモン、シロップとソーダを注いだ「二十四区レモンサワー(649円)」。カットレモンを丸ごと1個使用して、普通のレモンサワーより香りがしっかりしていて、どんな料理にも合いそうだ。
カウンターには、新政酒造の「No.6」や高木酒造の「十四代」、ワインの「オーパス・ワン」、「森伊蔵」などプレミアムボトルも並んでいる。ワイン、焼酎、ウイスキーとお酒の種類も豊富なので、つい飲み過ぎてしまうのが心配だが……。
お酒が進む絶品料理の数々!
刺身のお薦めは、「国産生本まぐろの中とろ・赤身の盛り合わせ(1089円)」。英隆さんが厳選したマグロは、香りと味が引き立つマグロ専用醤油につけていただく。ひと切れが分厚いのにこの値段はかなり値打ちだ。
「二十四区 ニラ玉焼き(693円)」は、豚とニラをふわふわ卵で包み込んだ、ファンが多い定番料理。もちとチーズを各110円でトッピングして自分好みにアレンジ可能。
にんにくの効いたタレと黄身を合わせていただく「にんにく馬刺し(1078円)」。上質な赤身はプリッとした食感で、肉の旨味をダイレクトに感じる。
卵で明太マヨを巻き込むのではなく、玉子焼きの上から明太マヨをかけた、「明太マヨ玉子焼き(638円)」は、そのまま食べてよし、玉子焼きと明太と別々に楽しめる、これも人気メニュー。
「個室 串天 鮮魚 二十四区 末広町(☎03・3258・5277)」の営業時間は、17:00~23:30。ランチ営業(平日11:30~14:00)もしていて、2種類の日替わりランチは900円とリーズナブル。お酒好きも、そうでない人も満足できる名店だった。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月14日号より(PHOTO/Akira Kato)