2月24日にメキシコのマヤコバで第2シーズンが開幕したLIVゴルフ。出場者リストにDPワールドツアー6勝のピータースの名前があった。かねてから移籍を噂されていたライダーカッププレーヤーは、米イリノイ大学時代NCAA個人選手権を制するなどアマチュア時代から注目を浴びた存在。
数年前PGAツアーのメンバー資格を得る権利を行使しなかったが、T・ウッズがホストを務めたジェネシスに招待されなかったことに不満を漏らし、自身のSNSに「お気に入りの大会に出られないのは悲しい。世界34位なのに」と投稿していた。
昨秋あたりからLIV移籍の噂はあったが、ライダーカップの欧州チームメンバーのウォーミングアップ大会であるエキシビションマッチに参加し、「チームプレー最高!」と投稿したこともあり、欧州ツアーにとどまるのでは、と予想されていた。ところが一転LIV移籍。第2シーズン突入前に新加入を表明したのはM・ペレイラ、S・ムニョス、D・リー、B・スティールの面々だ。
新メンバー加入の一方で昨年6月に移籍したB・ケプカが、「LIVは54ホールのエキシビションマッチにすぎない」と批判したという噂が流れている。一部の米メディアは「LIV 離脱第1号は誰?」と銘打ち、ケプカの写真を掲載した。
ライバルだったJ・ラームやR・マキロイ、S・シェフラーらが活躍しツアーのレガシーを継承するのを見て、「ケプカの闘争本能がよりレベルの高い戦いを求めているのでは」という憶測も。
メジャー4勝を誇る男はここ数年悩まされてきたひざと手首の故障で、「もう毎週のように強い連中と優勝争いを続けることはできない」とLIV移籍を決めたというが、ここにきてメジャーキラーの心境に変化が生じたようだ。
現状PGAツアーに戻る術はない。しかしツアー側が認めれば復帰の可能性もある。ケプカの今後にも注目だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月14日増刊号「バック9」より