先日、USGAが全米オープン出場資格を発表し、LIV勢に対し“不利な”条件が追加された。その2週間後にR&Aによって全英オープンの出場資格が正式発表されたが、こちらではLIV勢はどうなる?
画像: 昨年の全英オープンはセントアンドリュースオールドコースで開催された。今年はロイヤルリバプールGCで"例年通り"行われる(撮影/姉崎正)

昨年の全英オープンはセントアンドリュースオールドコースで開催された。今年はロイヤルリバプールGCで"例年通り"行われる(撮影/姉崎正)

7月20~23日にイギリスのロイヤルリバプールGCで行われる同大会。

かねてからR&Aのマーティン・スランバース会長は「全英オープンは150年の歴史を裏切り“閉ざされた競技”となることはない」と有資格者なら誰もが出場できるという方針を示してきたが、その言葉通り、例年通りの出場資格が維持された。

(一方の全米オープンはPGAツアーやDPワールドツアーのいくつかあるカテゴリーから出場権を得たとしても、その時点で両ツアーいずれかのメンバーである必要があるという条件が加えられ、ある意味“LIV勢排除"がなされている)。

LIV参加選手で今年の全英出場条件を満たしているのは、過去優勝者のP・ミケルソン、L・ウエストハイゼン、H・ステンソン、昨年度優勝者のC・スミスに加え、昨年ベスト10入りしたD・ジョンソン、B・デシャンボー、18年以降のメジャーチャンプであるB・ケプカ、P・リードなど。

T・ピータースとR・ブランドは昨年のレース・トゥ・ドバイの上位30位以内の枠で、J・ニーマンとT・グーチは昨年のフェデックスランク上位30位以内の枠で出場条件が満たされている。

ちなみに日本勢では松山英樹、蟬川泰果、比嘉一貴、星野陸也がすでに確定しているが、この発表と同時に全英オープンクオリファイシリーズも発表され、PGAツアーでは「アーノルド・パーマー招待」「ウェルズファーゴ選手権」「メモリアルトーナメント」の上位3名に全英オープンの出場権が与えられ、日本ツアーは「ミズノオープン」の上位3名(有資格者を除く)が出場権を得ることに。こちらの結果も今から楽しみだ。

2月22日には、全米プロ選手権のLIV勢の出場資格が認められた。

これによりすでにLIV勢の大会出場を認めているマスターズ・トーナメントと全米オープン(条件付き)とともに、今年の全メジャー大会は、LIV勢の参加が認められることとなった。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月14日増刊号「バック9」を一部加筆修正

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