日本とアメリカ、活躍した舞台は違えども、同じ88(パルパル)世代のキム・ハヌルとチェ・ナヨン。ゴルフの実力はもちろん、「スマイルクイーン」(ハヌル)、「クールビューティ」(ナヨン)で人気を博した。現役を引退した彼女たちに、春隣のソウルでインタビューした。
画像: パク・セリに憧れて育った88年生まれを中心とした“88(パルパル)世代”は韓国女子プロ最強世代。写真左がキム・ハヌル、右がチェ・ナヨン

パク・セリに憧れて育った88年生まれを中心とした“88(パルパル)世代”は韓国女子プロ最強世代。写真左がキム・ハヌル、右がチェ・ナヨン

ソウルに春が一足早くやってきたようだ。 

マスクを外した外国人観光客の姿も目立つようになった江南と呼ばれるビジネス街の一角に韓国有数の仏教寺院の奉恩寺がある。

この待ち合わせ場所に、最初にやって来たのが「スマイルクイーン」ことキム・ハヌル。

コロナ禍の21年10月、引退宣言をして帰国したが、記者と顔を合わせた途端、「日本のみたらし団子が食べたい」と日本を懐かしがった。

14年の日本デビュー時には、コンビニのお菓子やおにぎりが美味しくて、たちまち2キロほど体重が増えてしまったと笑っていた。 

流暢な日本語でおしゃべりしていると、チェ・ナヨンが到着。

彼女は昨年(22年)10月、韓国で開催された米女子ツアー、BMW女子選手権に引退試合として出場。3日目にホールインワンを記録し、副賞でBMW・SUVを獲得。

応援にきた同期のキム・ハヌルやパク・インビからは「引退はまだ早いんじゃない」と言われたそうだ。

この日、そのBMWに颯爽と乗ってきた。 

端正な美少年スタイルで人気があった彼女だが、2年前、衝撃的な肉体美をSNSで公開、「チェ・ナヨンの華麗なる変身」と話題を呼んだ。

彼女によると、「バケット・リスト(死ぬまでにやりたいこと)」の1つとして実行したという。

5週間、食事管理とウェイトトレーニングを集中的に実行して7キロの減量に成功した。スモーキー・メイクと呼ばれる韓国で流行のセクシーで大人っぽい化粧法も紹介している。

この2人、日本と米国と活躍の舞台は別だったが、ジュニア時代からの仲良し。共通のコーチは北アイルランド出身のカリスマコーチ、ロビン・サイムス氏だ。 

引退後の彼女らは毎日のように連絡する間柄。昨年12月にはテレビ局の企画でタイを訪問、10日間モデルと一緒にラウンドしながらワンポイントレッスンをしたり、タイ料理や観光を楽しんだ。

今年1月には現役時代は自制していたスキー場に1週間ほど滞在して楽しんだ。 

2人は5月までの100日間、「ボディ・プロフィール(体を引き締めた後、その姿を写真に収める。韓国女子で流行中!)」づくりに一緒にチャレンジする予定で、現在トレーナーのメニューに従って鶏肉と野菜中心の食生活をしている。

1週間に1食だけは好きなものを食べてよいという。 

今後キム・ハヌルはテレビを中心に活動を計画、チェ・ナヨンは一般ゴルファーにレッスンする計画もある。

「引退して後悔したことは?」という質問に対しては2人とも「絶対にない!」。

そして、「生まれ変わってもゴルファーになりたいですか?」と聞くと、少し考えてから「やっぱり、ゴルファーになると思う」と笑って答えた。

TEXT/Masaki Tachikawa PHOTO/Tadashi Anezaki

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月7・14日号「ハヌルとナヨン ソウルの春」より

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