西山ゆかりの実家「いっぱち竹寿司」
「いっぱち竹寿司」は、プロゴルファー西山ゆかりの父・武光さんが54年前に始めた寿司店。創業以来、家族で営業を続け、アットホームな居心地の良さと味の良さから、地元・湘南のお客さんを中心に愛されている。
毎朝、市場から届く鮮魚に加え、「本マグロよりも脂の質が良く、とにかく旨い」とマグロはインドマグロにこだわっている。インドマグロ以外のネタも、その日の“いい魚”が届けられ、ネタケースに並んでいく。
シャリは少し甘めで、お酢が控えめなタイプ。口に入れた瞬間、ネタの旨味と香りが広がり、後から米の旨味とほのかな甘みを感じる。シャリは新潟県魚沼にある三軒の農家のみが育てたものを使用。
「お米を作る環境が変わると味が変わるし、ブレンドしてしまうと味や舌触りの個体差が大きくなる。信頼する人たちが育てた米なので、安心できるし旨いから」(武光さん)
海苔は歯切れがよく、香り高いものを厳選して使用。おすすめのインドマグロはとろけるような美味で、さすがこだわりの握り。鯛は身が引き締まったプリっとした食感、脂がのって甘い!
単品握りや刺身はもちろん、お得なセットメニューや自慢のシャリを活かしたちらしも人気のようだ。
並寿しは1100円、中寿しは1320円、上寿しは1650円、特上寿しが2750円。最近、仕入れ価格が高騰しているが、「オレが現役のうちは値段を上げるなと言ってるんです。やっぱり安くて美味しいものを、お腹いっぱい食べてもらいたい」と武光さん。
お店に伺った取材陣は男2人だったが、出してくれた寿司は、シャリが普段より大きく握られていた。「女性なら食べやすいサイズで握るけど、男だとそれっぽっちじゃお腹いっぱいにならないだろ」と笑う。
そんな大将の武光さんと並んで寿司を握るのは、西山ゆかりのお姉さんの息子さんで、2代目として「いっぱち竹寿司」を継ぐ予定の原子海(はらこ・かい)さん。西山ゆかりの母や姉も店に立って接客するのが日課だという。カウンターに加え、座敷席もあって、コロナ前までは「チーム芹澤」の面々も訪れ、忘年会が開かれていたという。
「いっぱち竹寿司(☎0466-44-1463)」は、小田急線江ノ島線・相模鉄道・横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れる湘南台駅の西口から徒歩1分。腕利きで気さくな大将、ごちそうさまでした。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月14日号より(PHOTO/Akira Kato)