ツアーで活躍するプロのなかには、実家が飲食店だったり、家族がお店を経営している選手もいる。一体どんな店なのか。神奈川県藤沢市にある「いっぱち竹寿司」は、ツアー2勝、シード復帰を目指して今季開幕戦に出場し最終日までプレーした西山ゆかりの父親が営むお寿司屋さんだ。

西山ゆかりの実家「いっぱち竹寿司」

「いっぱち竹寿司」は、プロゴルファー西山ゆかりの父・武光さんが54年前に始めた寿司店。創業以来、家族で営業を続け、アットホームな居心地の良さと味の良さから、地元・湘南のお客さんを中心に愛されている。

画像: 「いっぱち竹寿司」は、西山ゆかりが生まれ育った実家。父親の武光さんが54年前に創業、大将として寿司屋を営んでいる(昼が11:30~14:30、夜が16:30~23:00/月曜、第三日曜定休日)

「いっぱち竹寿司」は、西山ゆかりが生まれ育った実家。父親の武光さんが54年前に創業、大将として寿司屋を営んでいる(昼が11:30~14:30、夜が16:30~23:00/月曜、第三日曜定休日)

毎朝、市場から届く鮮魚に加え、「本マグロよりも脂の質が良く、とにかく旨い」とマグロはインドマグロにこだわっている。インドマグロ以外のネタも、その日の“いい魚”が届けられ、ネタケースに並んでいく。

シャリは少し甘めで、お酢が控えめなタイプ。口に入れた瞬間、ネタの旨味と香りが広がり、後から米の旨味とほのかな甘みを感じる。シャリは新潟県魚沼にある三軒の農家のみが育てたものを使用。

画像: インドマグロの中トロ。口の中でとろける感じ、甘みたっぷり

インドマグロの中トロ。口の中でとろける感じ、甘みたっぷり

「お米を作る環境が変わると味が変わるし、ブレンドしてしまうと味や舌触りの個体差が大きくなる。信頼する人たちが育てた米なので、安心できるし旨いから」(武光さん)

海苔は歯切れがよく、香り高いものを厳選して使用。おすすめのインドマグロはとろけるような美味で、さすがこだわりの握り。鯛は身が引き締まったプリっとした食感、脂がのって甘い!

単品握りや刺身はもちろん、お得なセットメニューや自慢のシャリを活かしたちらしも人気のようだ。

画像: この店とともに育った西山ゆかり。好物はウニ、マグロ、イクラ…

この店とともに育った西山ゆかり。好物はウニ、マグロ、イクラ…

並寿しは1100円、中寿しは1320円、上寿しは1650円、特上寿しが2750円。最近、仕入れ価格が高騰しているが、「オレが現役のうちは値段を上げるなと言ってるんです。やっぱり安くて美味しいものを、お腹いっぱい食べてもらいたい」と武光さん。

お店に伺った取材陣は男2人だったが、出してくれた寿司は、シャリが普段より大きく握られていた。「女性なら食べやすいサイズで握るけど、男だとそれっぽっちじゃお腹いっぱいにならないだろ」と笑う。

画像: 2代目は、西山ゆかりの甥っ子、原子海(はらこ・かい)さん

2代目は、西山ゆかりの甥っ子、原子海(はらこ・かい)さん

そんな大将の武光さんと並んで寿司を握るのは、西山ゆかりのお姉さんの息子さんで、2代目として「いっぱち竹寿司」を継ぐ予定の原子海(はらこ・かい)さん。西山ゆかりの母や姉も店に立って接客するのが日課だという。カウンターに加え、座敷席もあって、コロナ前までは「チーム芹澤」の面々も訪れ、忘年会が開かれていたという。

「いっぱち竹寿司(☎0466-44-1463)」は、小田急線江ノ島線・相模鉄道・横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れる湘南台駅の西口から徒歩1分。腕利きで気さくな大将、ごちそうさまでした。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月14日号より(PHOTO/Akira Kato)

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