ドライバーはパラダイム トリプルダイヤS プロトタイプ
「見た目が好きだったというのが一番大きいです。私は小ぶりなヘッドが好きなので、構えたときにいい感じだったのと、振り抜きがとてもよく、前に使っていたエピックよりもキャリーが3~5ヤード伸びてくれました」(西村優菜)
「ミスヒットにも強い感じがあって、『これは期待できるな』と思わせてくれたんです。小ぶりでなおかつ、構えてヘッドを見たときに『つかまりそうだな』という印象が持てると使いたくなります」
「パラダイムのカーボン部分の湾曲した形状(ヘッド後部のライン)が『つかまりそう』というイメージを持たせてくれるんです」
西村優菜が使うパラダイムのトリプルダイヤS(♦♦♦S)プロトタイプは、未発売モデルで、ヘッド体積450ccの通常のトリプルダイヤよりも、さらにひと回り小ぶり。スピーダーNXグリーンは先端剛性を高めた強弾道系シャフト。
「シャフトは去年の夏頃に替えたスピーダーNXのまま。ヘッドが替わっても違和感なくいけました。自分が思っている理想の弾道は、少し右に出てくれて、そこから返ってくる球筋です」
「球は高くないほうなので、言葉で表現するなら中弾道のドローということになりますね。高さはあまり出したくないんですが、スピン量は確保したい。そこが一番難しくて……」
ネックのカチャカチャでロフト9度を10度に!
「今、ロフト9度を使っていますが、(ネック調整の)カチャカチャで10度にして少し高さとスピン量を出すように調整したら、うまくハマってくれました」
「スピン量は2400回転がベスト。自然に打ってその数値が出ていて、思い描いたドローでしっかり飛んでキャリーも伸びているので、気に入っています」
3Wは、キャロウエイXR16フェアウェイウッド。パラダイムの3Wもテストしているという。
「パラダイムの3Wを打ったときは衝撃的でした。やさしく見えるし、飛距離も出ています。アメリカのコースでは使う可能性高いです」
最終調整中らしく、開幕戦では使い慣れたXR16とスピーダーNX の3Wをチョイスした。
2本のウェッジは52度と58度のJAWSフォージド
ウェッジの52度と58度はJAWSフォージド。シャフトはアイアンにも挿しているMCIを挿す。
「リーディングエッジは丸いのが好き。真っすぐなのは刺さるイメージで、丸いほうが滑ってくれそうなので」
「前のウェッジは少し丸みを出すよう削ってもらいましたが、これは最初から丸みがあったので、もう、そのままです」
7Wと9Wは、長年使っているグレートビッグバーサのまま。
「165~185ヤードを打つ2本は一番使うクラブで大事ですし、とても気に入っているので、なかなか替えられないんです」
シャフトのスピーダー569EV-Ⅲとともに使い続けている西村優菜の武器のようだ。
パターは角マレットタイプの、ホワイトホット バーサ SEVEN S。
「(トリプルトラックの)ボールの線とバーサの線を真っすぐ見られるので構えやすく打ちやすいんです。キャロウェイの本社でテストしたら、アライメントのズレが0度でびっくりして、『もう、これを使うしかない』と決めました」
ボールはクロムソフトXトリプルトラック。「好みの軟らかな打感で、スピンが安定して入ってくれるボールです」
西村優菜の米国本土挑戦がいよいよ始まる。これらのクラブを携えて、3月23日からのドライブオン選手権に出場予定だ。
新旧キャロウェイで組む14本
1W/パラダイム ♦♦♦Sプロトタイプ(10度)・スピーダーNXグリーン(50SR)
3W/XR16フェアウェイウッド(15度)・スピーダーNX(50R)
5W/エピック スピード フェアウェイウッド(18度)・スピーダーNX(50R)
7W/グレートビッグバーサ フェアウェイウッド(21度)・スピーダー569EV-Ⅲ(SR)
9W/グレートビッグバ―サ DIVINE NINE(24度)・スピーダー569EV-Ⅲ(SR)
6U/GBB エピック スター ユーティリティ(26度)・MCH(60R)
6I~PW/Xフォージド スター・MCI(70R)
AW/JAWSフォージド(52度)・MCI(80R)
SW/JAWSフォージド(58度)・MCI(80R)
PT/ホワイトホット バーサ SEVEN S(3度)
※スペックは編集部調べ(3月7日時点)※ネック調整で1Wは9→10度に変更
※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月21日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa)