コロナ前まで欧州ツアーで開催されていた6ホールの国別チームマッチである「ゴルフシクセス(Golf Sixes)」は現在、プロの部はなくなっているが、イギリスを中心としたヨーロッパのジュニアアマの世界で急成長している。
画像: イギリスのセンチュリオンクラブで行われた「ゴルフシクセス(Golf Sixes)」(写真は2018年/Getty Images)

イギリスのセンチュリオンクラブで行われた「ゴルフシクセス(Golf Sixes)」(写真は2018年/Getty Images)

イギリスやアイルランドでは、5月からスタートする同試合に750のゴルフクラブが関わってくるという。このうちの524クラブが117のクラブ間リーグを作って対抗戦を行い、さらに230のクラブがクラブ内のジュニアの部を作って競う計画だという。

イギリスでは2000強のゴルフクラブがあるというから、3分の1強のクラブがゴルフシクセスに関わっているという計算だ。

プレーするのは初心者、あるいはハンディキャップが37以上の子供たち。

6ホール回ることに変わりはないが、プロの試合と異なるのは、各ショットのベストボールを2~3名のチーム全員が打つという“テキサススクランブル"と称されるマッチプレーのフォーマットということ。

男女混合で女子が3分の1ほどいるが、子供たちは体力差が少ないうえ、自分の得意なショットやパットでチームに貢献しやすいという。

何より友達ができて、いろいろなコースでプレーできるので、参加者の90%以上がゴルフにハマるとか。

今年はベルギー、ドイツ、オランダなどヨーロッパ9カ国に加え、南アフリカでも開催されるという。

「ゴルフシクセスは17年に小さな実験的なプロジェクトとしてスタートしたが、子供のゴルファー、両親、そしてゴルフクラブが『楽しめるチームスポーツである』ということを発見し、大きく成長している」

とゴルフビジネス誌に語るのは、R&Aや欧州ツアーなど多くの団体から支援を受けるゴルフファンデーションのブレンドン・パイルCEO。

一部でゴルフのオリンピック競技を目指して作られたとも噂されていたゴルフシクセスだが、ジュニアゴルフで花が開いたといえるのかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日「バック9」より

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