今シーズン、ドライバーを長く愛用したG410プラスから新しいG430MAXへスイッチした渋野日向子。ドライバー以外にも新調したクラブは多数あるが、新ドライバーへ変更した経緯についてピンゴルフのクラブ担当に聞いた。

G430MAXと叩けるフィーリングのベンタスTRブルーの組み合わせ

「G430のテストは、昨年末のオフに入って本格的に行ってきました」(ピンゴルフ担当者)

画像: しぶの・ひなこ。1998 年11月生まれ。岡山県出身。岡山県作陽高校卒業後、2018 年のプロ入り翌年にAIG 全英女子オープン優勝。昨年からUSLPGA ツアー挑戦中。国内ツアー6 勝

しぶの・ひなこ。1998 年11月生まれ。岡山県出身。岡山県作陽高校卒業後、2018 年のプロ入り翌年にAIG 全英女子オープン優勝。昨年からUSLPGA ツアー挑戦中。国内ツアー6 勝

「昨シーズンは、全体的に弾道の高さがやや低く、スピンも少なめの傾向でしたが、オフに、以前教わっていた青木翔コーチのもとでの練習を再開し、スウィング調整もあってボールの高さがしっかり出てスピンも入るようになってきました」

「G430のテスト経過の確認を兼ねて、渋野日向子プロへ会いに行った際、実際の弾道を見ながらデータ計測をしていくなか、現状のスペックに決まっていったのです」

G430MAXのヘッドと、叩けるフィーリングと安定感にこだわったベンタスTRブルーの組み合わせ。

「テスト当初は、弾道が低かったのでロフト10.5度からテスト、その後ロフト9度のヘッドも試しましたが、出球が低くふけるような弾道だったのでそのまま10.5度です。ネック調整はフラットに設定しています」

画像: G430MAXドライバー × ベンタスTRブルー(5S)

G430MAXドライバー × ベンタスTRブルー(5S)

「(先述のとおり)、ボールが低くスピンも少なかったので、今回はG430MAXのみテストしました。ただし、今はスピンがしっかり入ってきたので、近々LSTのテストも行う予定です」

青木翔コーチと新たなスウィングを調整するなかで、シャフトも替わっていく可能性があるという。

フェアウェイウッドとユーティリティも、G430シリーズに一新した。3Wと5Wは、G430MAXにベンタスTRブルー、4Uと5UはG430ハイブリッドにフジクラTRハイブリッドの組み合わせ。

どちらも打感が良く、球が強く、飛距離が少し伸びた点を気に入ってスイッチ。

アイアンはi230に通常のMCIシャフト

アイアンはひと足早く、昨秋からi230を投入している。

「9月のダナオープンからでしたが、国内にほとんどいなかったため、細かな調整はオフに行おうとなりました。オフの練習に取り組むにあたり、シャフトを一度リセットしようと、特注モデルから通常のMCIに変更しました」

画像: i230 × MCIシャフト(80R)

i230 × MCIシャフト(80R)

「ただし、『ヘッドが少し重く感じる』と聞き、バランスを前モデルのi210よりも1ポイント落としたところ、ちょうど良い感じに収まってくれました」

50度、54度、58度のウェッジは、グライド3.0。「渋野日向子プロは、スピンが適度に入る(入りすぎない)ものが好みのようです。グライド4.0は本人のイメージよりスピンが入るようで、今はグライド3.0を使用しています」。シャフトはアイアンの流れでMCIのMILD105。

パターはワイドヘッドのアンサー2D

画像: 渋野日向子はアンサータイプが好み。今はアンサー2Dを使う

渋野日向子はアンサータイプが好み。今はアンサー2Dを使う

パターはアンサー2Ⅾ。「愛用していたシグマ2に近い打感で、アンサー型が好みだけどやさしさも欲しいとのリクエストで、幅広なアンサー 2Dをテストして決定しました」

「タングステン搭載でミスに強く、新ハードPEBAXインサートのソリッドな打感が特徴です」

ボールは替わらず、弾道安定性能に長けるタイトリストのプロV1x。

新たなクラブとともに、青木コーチとの二人三脚を再び始めた渋野日向子。復活優勝に期待。

アイアンは半年前、それ以外は一新!
1W/G430MAXドライバー(10.5度)・ベンタスTRブルー(5S)
3W・5W/G430MAXフェアウェイウッド(15度・18度)・ベンタスTRブルー(5S・6S)
4U・5U/G430ハイブリッド(22度・26度)・フジクラTRハイブリッド(75S)
6I~PW/i230アイアン・MCI(80R)
AW・SW・LW/グライド3.0ウェッジ(50度・54度・58度)・MCI(MILD105)
PT/アンサー2D(3度)
BALL/タイトリスト プロV1x
※スペックは編集部調べ(2月末時点)

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki)

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