2日目からトーナメントをリードしたのは、世界アマランク193位のエイラ・ガリツキー。最終日も4アンダーと伸ばし通算14アンダー。
後続に5打差をつける圧勝に、「18番のファーストパットを打つまで優勝なんてまったく考えていませんでした」
日本勢は、出場選手のなかで世界ランク最上位(4位)の吉田鈴、5位の荒木優奈に加え、一昨年の覇者・橋本美月らが注目の的で、「ジャパン旋風が吹き荒れるか?」と注目されたいたが、優勝争いに絡めず、最高位は荒木優奈の3位タイ。
他の選手は、寺岡沙弥香が10位タイ、吉田鈴は28位タイ、橋本美月は44位タイに終わった。
アジアパシフィック女子アマチュア選手権は、アジア太平洋ゴルフ連盟とR&Aが同地域の女子アマに国際舞台への道を提供することを目的に2018年にスタート。
優勝者にはAIG全英女子オープン、エビアン選手権、シェブロン選手権の海外メジャー3試合とオーガスタナショナル女子アマの出場権が与えられ、初代チャンピオンはエイラ・ガリツキーの先輩で現在世界ランク4位のアタヤ・ティティクル(タイ)。
第2回大会は安田祐香、第3回大会は橋本美月が制している。
少し前は、アマチュアの世界でも韓国勢がアジアを席巻していたが、最近は日本に加えタイに有望株が多い。
アリヤ&モリヤのジュタヌガーン姉妹の米ツアーでの活躍に触発された若い世代が続々と世界に飛び出し、2021年にはタイのパティ・タバタナキットがANAインスピレーションを制しツアー新人王を獲得。
昨年の「アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権」では、現在20歳で300ヤードを飛ばすナタクリッタ・ウォンタウィラップが注目された。
次の注目大会は、3月29日に始まるオーガスタナショナル女子アマ。史上最多の10名が日本から出場する。そこでもタイ勢との争いとなるか?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月4日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki)