今シーズン4大会終了時点で、平均ストロークは69.5(2位)、バーディ数45個と優勝こそないものの好調な小祝さくら。ピンポイントを狙い打つライン出しショットを使えなければバーディは奪えない。少し低めの弾道で、ピンそばにピタッと止めるショットはどうやって打つのか。開幕前に取材させて頂いた、小祝さくらの“ライン出しショット”インタビュー。

パー4の2打目やパー5の3打目でよく使うライン出しショット

ライン出しショットは、普通のショットより低く飛ぶ、直進性に優れた弾道。風に強く、距離感も合わせやすく、ターゲットに向かってラインを引くように飛んでいくことからこう呼ばれる。

画像: 小祝さくらのライン出しショット。その構え方、打ち方を聞いた

小祝さくらのライン出しショット。その構え方、打ち方を聞いた

GD 小祝プロはライン出しショットをよく使っていますね?

小祝 そうですね。パー4のセカンドやパー5のサードショットなどに使っています。

小祝 私のライン出しは、インパクトですべてが決まる感じで、低く、真っすぐヘッドを動かし
て打つんです。

GD 低く、真っすぐですか。

小祝 そうです。インパクトゾーンでいかにフェースを真っすぐ動かせるかが勝負ですから、できるだけフェースの開閉を抑えて振っています。

体の回転で“シュン!”って振る

小祝 そのため、クラブの握り方やスタンスの広さを少し変えて、手とクラブを真っすぐ動かしやすい準備を整えておきます。あとは、体の回転を使って、“シュン!”ってインパクトするんです。

画像: 「手ではなく、体の回転で“シュン!”ってインパクトします」小祝さくら

「手ではなく、体の回転で“シュン!”ってインパクトします」小祝さくら

GD 切れ味、鋭そうですね。

小祝 ライン出しショットは、方向性を重視したショットなので、ノーマルショットよりコンパクトに振ります。フェースを返さず、グリップがまだ胸の前にある状態がフィニッシュです。それで、低く、真っすぐな弾道になるんです。

GD 説明のように、コンパクトに振るコツはどこにありますか?

小祝 方向重視なので、クラブを通常よりも少し短く持ちます。これで、クラブの操作性が上がり、ボールの近くに構えることができます。また、球も低く打ちやすくなります。

画像: ライン出しショットはグリップを短く握る

ライン出しショットはグリップを短く握る

小祝 そして、スタンスを少し変えます。たとえば7Iで、ノーマルショットならボールはスタンスの真ん中ですが、ライン出しのときは、右足だけシューズ半分くらいスタンスを狭めます。

小祝 これで、自然とボール位置が少し右寄りに変わります。

画像: 右がノーマルショットのスタンス。左がライン出しショットのスタンス。右足をシューズ半足ほど狭めることで、ボールが右足寄りになる

右がノーマルショットのスタンス。左がライン出しショットのスタンス。右足をシューズ半足ほど狭めることで、ボールが右足寄りになる

GD そのように構えられれば、自然と低く真っすぐなインパクト軌道になると…。

小祝 ライン出しショットはインパクトがすべてで、低く、真っすぐクラブを動かします。でも、手を使うと球が曲がるので、体の回転でクラブを振る感覚が大切。フォローは低く、長く出していくイメージです。

GD フェースの開閉を抑えて打つことがポイントのようですね。

小祝 そうです。ライン出しショットでは、インパクトでハンドファーストに真っすぐフェースを押し込んでいくように振ります。これで、フェースの開閉を小さく抑えています。

いかがでしょう、“小祝さくら式ライン出しショット”。話を聞く限り、決して高難度な技ではなさそう。グリップを短く持ち、スタンスの右足だけを少し狭める、というのが重要のようだ。

トッププロによるシンプルな技、トライしてみてはいかが。

さらに詳しく知りたい人は、下のリンク先の詳細記事へ

【小祝さくらのライン出し】#2 フェースは返さない!「体の回転で“返る”だけです」

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日号より(PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/フェニックスゴルフアカデミー)

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