いよいよ国内男子ツアーが開幕します。昨シーズンは桂川有人、大西魁斗、河本力、そしてアマチュアとして日本オープンを制した蝉川泰果と若い選手たちが躍進しました。その蝉川選手について歩こうと練習グリーンで蝉川選手を見かけると、体が一回りか一回り半くらい大きくなっていることに驚きました。
1月からPGAツアーに3試合、欧州ツアーに2試合出場したことでショートゲームに課題を見つけ、しっかり取り組んできたようです。グリーン周りから高さやスピン量を打ち分けながらアプローチをし、グリーンの感触を確かめていました。
もちろんボールを自在に操るアプローチの引き出しも増えていると感じましたが、それよりも体が大きくなったことでショットの安定感が格段に向上しているように思えました。飛距離だけでなく安定したインパクト音と球の高さ、グリーンでの止まり方など仕上がりは上々で開幕戦からどんなプレーを見せてくれるか非常に楽しみです。
同じ組でプレーしていた石過功一郎選手に目が留まります。かなりコンパクトなショートトップから豪快に繰り出すドライバーショット、グリーン周りから激スピンをかけるアプローチと見ていて面白いゴルフと話しかけました。するとアリゾナ州立大のゴルフ部出身で、ジョン・ラームの後輩だと聞き驚きました。
フィル・ミケルソンにもアプローチを教わったことがあるという石過選手にどんなプレースタイルか聞くと「アプローチ、パターが得意なので、こんなところから寄せるのか、みたいなゴルフを見せられれば」と大学時代に磨いたアプローチを見てほしいと答えてくれました。
アリゾナ州立大を3年半で卒業し、QTの資金を稼ぐためにキャディのアルバイトをしQTランク17位で初参戦する石過選手に注目してみてください。
そして逆輸入プロをもう一人、伴真太郎選手を紹介します。ネバダ大ラスベガス校でオールアメリカンにも選出され、大学生ゴルファーの男女混合の対抗戦「アーノルドパーマーカップ」でコリン・モリカワとペアを組んで活躍したといいます。
生粋の日本人ですがサンフランシスコで生まれ育ったことで日本語は片言ですが、日本のコースはQTで来日し始めてプレーしたにもかかわらず4位で突破した実力はかなりのレベル。カナディアンツアーで揉まれたゴルフに注目してください。
昨シーズン活躍した桂川有人や大西魁斗はPGAツアーの下部ツアーであるコーンフェリーツアーで戦っています。伴、石過両選手はその道に続けと今シーズンは日本ツアーに参戦します。
続々と若い実力派が表れている男子ツアー。明日も現地からのレポートをお届けします。