松山英樹と東北福祉大で同期だった田村光正。昨年は20試合に出場、10位タイに2度入るなどして、31歳で初のシード選手となり、今シーズンに臨む。新しいモデルよりも自分に合うもの、との考えで揃えたクラブセッティング。

田村光正が重視するのはグリーン周り。「僕がウェッジに求めるのは2つ。構えたときの‟据わり”のよさと、スピンコントロールのしやすさです」

画像: たむら・みつまさ/1991年生まれ。兵庫県出身。東北福祉大では松山英樹と同期。卒業後、会社勤めをするが、プロを目指し直し2021年QTを経て、昨年シード権獲得。初シード選手として活躍を誓う

たむら・みつまさ/1991年生まれ。兵庫県出身。東北福祉大では松山英樹と同期。卒業後、会社勤めをするが、プロを目指し直し2021年QTを経て、昨年シード権獲得。初シード選手として活躍を誓う

アプローチはクリーブランドRTX6の58度

「アプローチでのメインはクリーブランドRTX6の58度。ソール形状に4つのバリエーションがあるモデル(田村光正はFULLグラインドモデル)ですが、そこからさらに自分の構えに合うように削り込んであります」

「ライや状況によってボール位置やフェースの開き具合を変えて対応しますが、自分が決めたアングルで、ヘッドがピタッと決まってくれないと気持ちが悪い。開いて使うことの多いウェッジでは、顔より据わりを重視しています」

画像: 自分仕様にソールを削り込んだ58度。クリーブランドRTX6 ZIP CORE

自分仕様にソールを削り込んだ58度。クリーブランドRTX6 ZIP CORE

アイアンはスピン量を考えてスリクソンの3モデル

そして、田村のセッティングで目を引くのは3モデルが混在するアイアンだ。「もともとロングアイアンが苦手で、弾道の高さが出にくいという課題がありました。そこで4、5番でも確実にグリーンで止まるようにしようと、比較的スピンが入りやすいスリクソンのニューモデル、ZX5 MkⅡを入れたんです」

画像: 歴代スリクソンZシリーズアイアン、3モデルの組み合わせ

歴代スリクソンZシリーズアイアン、3モデルの組み合わせ

「その過程でシャフトも試していった結果、3モデル混在にたどり着きました。今後は6番をどちらかのモデルに寄せて2モデルコンボになるかもしれませんが。今のところ、この布陣がしっくりきています」

4Iと5IはスリクソンZX5 MkⅡ、6Iは前モデルのスリクソンZX5、7I~PWは2019年モデルのスリクソンZ785。長い番手での球の上がりやすさを重視した3機種コンボセッティング。

田村光正は、身長166センチ、平均飛距離は280ヤード。パワーゲーム傾向が強まるツアーで戦うには、自分の感覚をクラブにどれだけ伝えられるかが重要になるという。

「アイアンはイメージ通りの弾道が出ることと、打感が大事。モデルは異なりますが3つとも僕の感覚にとてもマッチしているんです」。

ドライバーは直進安定性の高いキャロウェイのローグSTトリプルダイヤモンド。叩いても左に行かないプロに人気のモデル。シャフトはベンタスブラック。フレックスは7Sと、男子プロでは比較的ソフトなタイプ。

画像: ミスに強くて叩けるキャロウェイ ローグST ♦♦♦

ミスに強くて叩けるキャロウェイ ローグST ♦♦♦

パターは、オデッセイ ホワイトホットOG #7バード。直線的なラインを多用して構えやすさを追求したヘッドで、ホワイトホットインサートならではの軟らかな打感も、使用理由のひとつ。

ボールはスリクソンZスター ダイヤモンド。アプローチはもちろん、アイアンのスピン性能にも長けたモデルだ。

シード選手として挑む初シーズン、田村光正のゴルフにも注目してほしい。

画像: オデッセイ ホワイトホットOG #7バード

オデッセイ ホワイトホットOG #7バード

アイアン3機種、ウェッジ2機種のコンボ
1W/キャロウェイ ローグST♦♦♦ドライバー(10.5度)・ベンタスブラック(7S)
3W・5W/テーラーメイド シム フェアウェイウッド(15度・19.75度)・ベンタスブラック(7S)
3U/スリクソンZX HB(19度)・ベンタスブラックHB(9TX)
4I・5I/スリクソンZX5 MkⅡ・ダイナミックゴールド(S200)
6I/スリクソンZX5(初代)・ダイナミックゴールド(S200)
7I~PW/スリクソンZ785・ダイナミックゴールド(S200)
AW/クリーブランドRTX4(52度)・ダイナミックゴールド(S200)
SW/クリーブランドRTX6 ZIP CORE(58度)・ダイナミックゴールド(S200)
PT/オデッセイ ホワイトホットOG #7バード(3度)
BALL/スリクソンZスター ダイヤモンド
※スペックは編集部調べ(3月24日時点)

※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月4日号(PHOTO/Tadashi Anezaki)

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