国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の2日目。20歳のレフティ・細野勇策が11バーディ1ボギーの61でコースレコードを樹立(東建多度CCにおいて)。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届け。

午前のトップスタートで出た細野勇策選手がやってくれました。昨日の午後スタートの初日は6アンダー3位タイ。2日目、1番で10ヤードからチップインバーディでスタートすると、2番、5番、7番、8番と連続バーディ、9番をボギーとし前半を4アンダーの31でプレー。後半11番から3連続バーディ、15番からも3連続バーディとし6アンダーの30でホールアウト。16アンダーまでスコアを伸ばし、現在開催されている東建多度CCにおけるコースレコードを達成しています。

画像: 東建ホームメイトカップの2日目にコースレコードを樹立し首位に立った細野勇策(写真/姉崎正)

東建ホームメイトカップの2日目にコースレコードを樹立し首位に立った細野勇策(写真/姉崎正)

前半の途中からついて歩くと、好調なドライバーを武器にピンに絡むアイアンショットを連発しながら4、5メートルのパットも次々と決め、終わってみれば10アンダーのビッグスコアを叩き出しました。昨年の「ISPS・HANDA欧州・日本」の2日目に62を叩き出した爆発力に、年末から始めたトレーニングと「好きな肉とご飯をたくさん食べて増やしました」と7キロ増量の177センチ79キロの体格アップで安定感が向上。ピン手前のマネジメントを生かしパットも冴えわたりました。

スウィングは、左足のつま先(右打ちなら右足のつま先)を少し外に向けたアドレスから、どの番手でも「体と手が外れない。ずっと正面にある」という意識が現れたルーティンを2、3回繰り返します。

画像: フェースの開閉を少なくし、体の正面から手元が外れないルーティンを取り入れる(写真/中村修)

フェースの開閉を少なくし、体の正面から手元が外れないルーティンを取り入れる(写真/中村修)

ウェッジショットでは、右腕とクラブを一直線にしたアドレスから、下半身をわずかにスライドさせ体の力がボールに伝わるインパクトです。ルーティンの通り手打ちにならずに体の正面から手元が外れないスウィングでターフもしっかり取れていて、グリーン上でもスピンが効いていました。

画像: バーディチャンスを量産した方向性と距離感が抜群だったアイアンショット(写真/姉崎正)

バーディチャンスを量産した方向性と距離感が抜群だったアイアンショット(写真/姉崎正)

「ひとホールずつ淡々とプレーして、終わってみたら凄いことになっていた」とラウンド後の会見で話してくれました。残り2日も同じようなプレーができれば初優勝も手にできるのではないでしょうか。20歳の新星の誕生を見守りましょう。

2位以下は初日を首位で終えた午後スタートの今平周吾が2連続バーディにイーグルと3ホールで4つ伸ばすスタートから5アンダー66でプレーし、トータル12アンダー単独2位でフィニッシュ。

上位陣は、10アンダー3位タイに田中裕基、M・ヘンドリー選手、9アンダー5位タイに石川遼、H・W・リュー選手、8アンダー7位タイに蝉川泰果、小木曽喬ら5選手、7アンダー12位タイに金谷拓実、星野陸也ら8選手が並びます。

残り2日、20歳の新星誕生なるか? 引き続き注目していきましょう。

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