今年発売になった『ステルス2』。PGAツアーでのスイッチが続々と進むなか、今季国内女子ツアーでも契約を問わず手にする選手が増えている。僕らに近いヘッドスピードの彼女たちは、話題の“カーボンウッド”をどんな仕様で飛ばしているのか。実際に同じスペックで組み上げ、打ってみることにした。
画像: 【AD】 『ステルス2』&『ステルスグローレ』“女子プロスペック”で打ってみた!

「“真っすぐ、遠くへ”を連発」を
求める選手は『ステルス2』を選ぶ

まずは、女子ツアー開幕戦で調査した『ステルス2』をはじめとするカーボンウッド勢のスペックを見てみよう。ヘッドはスタンダードの『ステルス2』、スライディングウェイトのついた『ステルス2 プラス』、先に発売された『ステルス グローレ プラス』に分かれた。

画像: 「“真っすぐ、遠くへ”を連発」を 求める選手は『ステルス2』を選ぶ

今回、クラブの組み上げと試打を依頼した、東京「スイング碑文谷」内、「クールクラブス」のカリスマフィッター・平野義裕さんは語る。
「『ステルス2 プラス』はハードヒッター向けと思われがちですが、女子プロでも使用者が多いですね。プロもミスを減らして飛ばしたいなかで使うわけですから、寛容性も高い証左です。スタンダードの『ステルス2』はそれにも増してミスに寛容で直進性が高い。他ブランドのスタンダードモデルに比べて“低スピン”なのも特徴です。よりミスなく遠くへ飛ばしたいと考えると、このヘッドになるのでしょう。『ステルス グローレ』はとにかく適度にスピンが入って球の上がりがいいので、キャリーで飛ばしたい選手にはうってつけです」

『ステルス2(9度)×NX(5S)』
ライナー系で飛ぶ新垣比菜プロのスペック

画像: ヘッドスピード44m/sのフィッター、平野義裕さん(左)と同42m/sのシングルゴルファー、石橋宗明さん(右)が試打

ヘッドスピード44m/sのフィッター、平野義裕さん(左)と同42m/sのシングルゴルファー、石橋宗明さん(右)が試打

今回は、ヘッドスピード44m/sの平野さんと、同42m/sのシングルプレーヤー・石橋宗明さんが試打。それぞれ飛距離性能や打ち心地を試してもらった。

画像1: 『ステルス2(9度)×NX(5S)』 ライナー系で飛ぶ新垣比菜プロのスペック

最初は新垣比菜プロの組み合わせから。ロフト9度の『ステルス2』に『スピーダーNX(5S)』、長さは45.5インチという1本だ。

「ヘッドは一瞬くっつくけど弾く感じも強く、かなり高初速です。ロフトが9度なので、ライナー系が基本の弾道になりますね。かつ、NXはつかまりの良いシャフトなので、右にそれるような感じがなく、この組み合わせはかなり低スピンで強い球が打てる。球が高すぎで吹き上がる傾向の人にはいいと思います」(平野)

「カーボンフェースとは思えない弾き感だけど、球がつぶれる感覚もあって、他にはない心地よさですね。私はもともと球が高いので、ロフト9度だと高さが抑えられて前に飛ぶ感じがします。普段60グラムのSシャフトですが、思ったよりもしっかり感がありました」(石橋)
「本来NXはしなり感の強いシャフトですが、スウィングタイプによって感じ方は変わります。実際に打ってみて感触を確かめたいですね。カタログ上だけでは判断できないことも多いです」(平野)

実際にこのスペックで戦う新垣プロは、「前作と比べて、打感が軟らかくなって感触がいいですね。つかまりがよくてやさしさもあるので、調子がよくないときでも飛距離、方向性ともにドライバーが助けてくれる印象があります」とコメント。スタンダード『ステルス2』の飛距離と寛容性はプロツアーでも大きな頼りになるようだ。

画像2: 『ステルス2(9度)×NX(5S)』 ライナー系で飛ぶ新垣比菜プロのスペック

『ステルス2(10.5度)×NXグリーン(5S)』
永峰咲希プロのスペックは幅広い人が飛ばせる

画像1: 『ステルス2(10.5度)×NXグリーン(5S)』 永峰咲希プロのスペックは幅広い人が飛ばせる

続いては永峰咲希プロのスペック。スタンダードの『ステルス2(10.5度)』に女子プロに人気の高い『スピーダー NXグリーン(5S)』の組み合わせ。長さは45.25インチで仕上げている。

「やはり感じるのは高初速性能です。NXグリーンは先端剛性を高めているシャフトなので、これがヘッドの挙動の安定感につながっています。『ステルス2』のような直進性の高いヘッドとの相性はいいと思います。振った感じは“これ、女子プロも使えるんだ”と思うしっかり感がありますが、ヘッドスピード40m/s以上あればOK。幅広い人にマッチする組み合わせだと思います」(平野)
「普段は60グラム台のシャフトですが、この組み合わせは、まったく軽く感じませんし、かなり距離も出ます。ヒールに当たっても打感や飛距離の変化が少ない。芯、広いですね」(石橋)

画像2: 『ステルス2(10.5度)×NXグリーン(5S)』 永峰咲希プロのスペックは幅広い人が飛ばせる

『ステルス2 プラス(10.5度)×NXグリーン(5S)』
松森彩夏プロのスペックはライナーでぶっ飛ぶ!

画像1: 『ステルス2 プラス(10.5度)×NXグリーン(5S)』 松森彩夏プロのスペックはライナーでぶっ飛ぶ!

続いては、PGAツアーをはじめ男子プロの使用率も高い『ステルス2 プラス』。松森彩夏プロはこの10.5度にNXグリーンの5S、長さは45.5インチで組んでいる。

「やはり『プラス』は球の強さが圧倒的ですね。純正シャフトと比べても、より低スピンのライナーになりました。球が吹き上がる人は、スピンが抑えられて飛距離アップできそうです」(平野)
「確かにスピンが少ないですね。数字的には永峰プロのスペックのほうがよかったですけど、こちらもぜひ使いたい。『プラス』の強弾道は魅力的ですから」(石橋)

画像2: 『ステルス2 プラス(10.5度)×NXグリーン(5S)』 松森彩夏プロのスペックはライナーでぶっ飛ぶ!

『ステルス2 プラス』はシリーズのなかで一番左に来づらいモデル。だからといって、スライサーが「自分には合わない」と判断するのは早計かもしれない。そんな時こそ、ネックのスリーブをアップライトポジションにしたり、あるいは『ステルス2 プラス』ならではのスライディングウェイトをヒール寄りにずらしてヘッドのターンを促すなどすれば、強弾道を手に入れられる可能性は広がる。

画像3: 『ステルス2 プラス(10.5度)×NXグリーン(5S)』 松森彩夏プロのスペックはライナーでぶっ飛ぶ!

『ステルス グローレ プラス(9.5度)×スピーダーエボⅤ(5S)』
つかまり性能の高い、大西葵プロのスペック

画像: ※用意したヘッドは10.5度だったため、ロフトを1度立てて試打

※用意したヘッドは10.5度だったため、ロフトを1度立てて試打

ステルス2に先立って発売された『ステルス グローレ(プラス)』。やさしく、高く、そしてカーボンウッドならではの高初速が味わえると評価が高い。アマチュア路線のヘッドではあるが、実はツアープロがシャフトをカスタムして使うケースも少なくない。大西葵プロのほか岡山絵里プロらも愛用する。

画像: 「ステルス2の3モデルよりもフェースに吸いつく感じが強いですね」(平野)

「ステルス2の3モデルよりもフェースに吸いつく感じが強いですね」(平野)

「高さも出るし、初速も出ます。フェース面もスクエアで構えやすいですね。つかまりがいいので、右を怖がらなくていい。これはスライサーは安心して使えるはずです。エボリューションⅤとのマッチングですが、女子プロに人気のNXグリーンに比べると、同じ5Sでもワンフレックスぐらい軟らかいので、シャフトのしなりを感じて振れる人に合いますね」(平野)
「個人的にとても楽しみにしていたクラブですが、相当楽にボールが上がりますね。振っていて楽だし打ち損じがないので、ぜひコースで試してみたいです。ただ、持ち球が高いので、上がりすぎて、そのぶん飛距離を損してしまう感じも。そこが合えばなぁと」(石橋)

画像1: 『ステルス グローレ プラス(9.5度)×スピーダーエボⅤ(5S)』 つかまり性能の高い、大西葵プロのスペック

女子プロスペックドライバー4本の試打を終え、もっともよかったと感じたのは両人とも永峰プロの『ステルス2×NXグリーン』の組み合わせだった。

画像2: 『ステルス グローレ プラス(9.5度)×スピーダーエボⅤ(5S)』 つかまり性能の高い、大西葵プロのスペック

「『ステルス2』は初速性能が高く、慣性モーメントが大きい。NXグリーンも先端がねじれないので、よりヘッドの挙動が安定して正確なインパクトに導いてくれる印象がありました」と平野さん。
カーボンウッドならではの高初速性能を有する『ステルス2』や『ステルス グローレ』をカスタムすることで、より安定的に飛ばせるかもしれない。一般アマチュアとヘッドスピードが近い女子プロのスペックを参考にするのも大いにアリだ。

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/COOL CLUBS

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