自家用機でやって来るパトロンたち
日本からオーガスタナショナルGCを訪れるには、アトランタから2時間強かけて車で行くか、アトランタやダラスを経由して、コースから約20分のオーガスタリージョナル空港を利用する人が多い。
ではアメリカ国内からマスターズを観戦する人は、どのようにしてくるのだろうか? もちろん日本から行くように、飛行機や車で行く人が多いのだが、なかには日本人では想像できないような手段でやって来る人たちもいる。自家用飛行機で飛んで来るというのだ。
少し大きめのプライベートジェットはオーガスタリージョナル空港にも到着するが、もっとコースに近い小さな空港を利用する人が多いと聞いて、早速行ってみた。
オーガスタナショナルGCから車でおよそ10分のダニエルフィールド飛行場。滑走路が2本の小さなターミナルがある地方空港で、普段は1日に12~15便程度の利用しかないという。実際にマスターズ開幕前の日曜日に訪れてみると、セスナ機などが数機駐機されているだけで、とても静かだった。
だが火曜日の夕方に再び行ってみると、小型機がひっきりなしに離着陸を繰り返している。滑走路脇には日曜日には見られなかった小型機の列。なかにはやや大き目なプライベートジェットの姿も。
飛行機に乗り込む人たちを見ていると、全員、マスターズのお土産袋を両手に抱えていた。どうやら滞在してマスターズを観戦するだけでなく、日帰りで練習日に来てお土産を買って帰る人たちもいるようで、飛行機を車代わりに使っているようだ。
マスターズ本戦中はさらに利用者が増え、ピーク時には1日100機が利用するという。実はこの飛行場、滑走路を囲むように公営のゴルフ場が作られており、ゴルフと縁の深い飛行場だった。
※2023年4月6日12時30分、一部加筆修正しました。