ガソリン代、電気代、ランチ代…。ゴルファーたちは困っている!
●1ラウンド我慢するしかない
1Kのマンションに一人暮らしですが、1月の電気代が1万7000円超で過去最高。驚きました。コロナ禍でフルリモート勤務になったので昼間の暖房代が大部分だと思います。以前は3000円台だったので、約1万4000円アップ。悲しいけれど、1ラウンド我慢するしかないです。(40代女性、東京都)
●2000円程度のプレーフィーの値上げはやむなし
私のよく行く関西圏のゴルフ場は現状で値上げはされていないと思います。ただ、自宅の電気代の値上がり具合を知っているので、特に大きなクラブハウスのあるゴルフ場だと値上がり幅は何十万とか、もしかして100万円とかのレベルなのではないでしょうか。ならば事情さえ説明してもらえれば、1000円、2000円程度のプレーフィーの値上げはやむなし。理解できます。無理してスタッフが削減になったり、給与が減らされたりするのは反対。ゴルファーみんなでこの状況を乗り切りたい。(70 代男性、兵庫県)
●交通費も宅配便もかなり負担
ガソリン代の高騰が痛いですね。以前は4人それぞれが自家用車でコースに行っていましたが、できるだけ相乗りするようになりました。ガソリン代、高速代などはもちろん割り勘で、ちゃんと計算して払います。電車で行ってクラブバスを使用する手もあるのですがクラブバスのあるコースが限られているうえクラブを宅配便で送ると往復で4000円近くかかってしまい、これもかなり負担。混んだ電車でバッグを持って行くのも気が引けるし、体力的にもつらいです。(70代男性、東京都)
●ガソリン代が上がっている
地方に行けば行くほどプレーフィーは安くなるのが常識でしたが、ガソリン代が上がっているので、遠くがお得とも言えなくなった。時間がかかるのでタイパ(タイムパフォーマンス)も良くないわけですし……。(30代男性、東京都)
●レストランのランチ、量が減った気がします
これはステルス値上げ? でも、食材が高くなっているのは身をもって感じていることでもあるのでしょうがないかな。いっそ値上げしてくれてもいいんですが。(30代男性、千葉県)
●ゴルフ場の電気料金が2倍に
ゴルフ場の経費とは水道光熱費と人件費が大半、それにコースが借地なら借地料、コース管理費が入りますが、前の2つに比べれば額は小さい。その光熱費の部分が上がっています。
電気料金などは約2倍と聞きます。これは死活問題です。風呂にサウナ付帯ならそれは止めざるを得ないでしょう。それほど電気料金は上がっています。だからといって、プレーフィーなどの値上げもまた難しい状況です。なぜならマーケットも縮小しているからです。
新型コロナによる客増も一段落し、昨年11月からは入場者も減り始めています。また、この3年間で高齢のプレー引退者も確実に増えている状態なので、料金値上げとなると、コロナ以前の状態に逆戻りです。また別の問題ですが、人件費を抑えようにも、そもそも人手不足は以前からで、それが深刻になってきています。
ただ、物価高騰など、欧米と比較すると、まだ日本は粘っていると感じています。円高も何となく収まっている状況ですし、ここは日本人の粘りでなんとかしのいでいくしかないのではないですかね。(菊地英樹、ゴルフ場経営コンサルタント)
ラウンド頻度やウェア購入。工夫をしているゴルファーが多い
●生活費から削れるのはゴルフ代
プレーフィー自体が上がってなくても、身の回りのありとあらゆるものが値上がりしているので、どうしても切り詰めて生活するしかなくなる。削れるのはどこかとなると、ゴルフ代が候補になってしまう。(40代男性、大阪府)
●ラウンドが2カ月に1度になるかも
年金がメインの生活で、週に2 度、シルバー人材からの派遣で働いています。年金は生活費で、働いた収入が月に1度のゴルフ代や飲み代になります。2年ほど前に女房を亡くしたので、月に1度のゴルフは本当に楽しみ。会社時代の同僚たちとゴルフの後は一杯やってきます。自分はもう運転免許は返上したので、車は乗らず、もっぱら電車+同僚の自宅のある駅に集まり相乗り。ゴルフ終了後、同僚は自宅に車を置いてきて居酒屋で酒盛りという趣向。
しかし、自宅の電気代は昨年比で約2倍になりました。風呂も基本シャワーだけ。冬場はゆっくり湯船に浸かりたいのが本音ですが、コースで入るので自宅では我慢。ただ、救いなのはゴルフ場でのプレーフィーはまだ値上がりしていないことです。もしこれが大幅に上がったらラウンドが2カ月に1度になるかもしれません。(70代男性、宮城県)
●ゴルフウェアがなかなか買えなくなりました
独身の頃はポロシャツに1万円台後半出していましたが、必死に切り詰めてくれている妻の様子を見ると申し訳なくて……。最近はできるだけ日常着としても生かせる、コスパのいいウェアを探しています。ボールも以前はいわゆる“プレミアムボール” を使用していましたが、安いものに替えました。アベレージレベルだとそれほど差を感じません。(40代男性、東京都)
●メルカリでウェア購入
だいたい決まったメンバーでのラウンドが多いため、いつも同じウェアでは恥ずかしい。メルカリを活用しています。どんどん買ってどんどん売っています。(30代女性、福岡県)
●ランチはコンビニおにぎり
ゴルフ場でランチを取らず、車に戻ってコンビニのおにぎりで済ませている人を知っています。ゴルフ場はレストランで利益を上げたいんだろうけど、実際割高なので、その人の気持ちもわかる。個人的には、スループレーで風呂なしでも構わないんだけどなあ。(60代男性、埼玉県)
●ゴルフ場の痛手は、重油の値上がりや食材の高騰
九州でゴルフ場を経営していますが、一番の痛手は風呂を沸かすための重油の値上がり。電気代は九電のほかから安く買電しているので、他コースより助かっていると思います。芝管理に使う水もコース内の溜め池から取っているので、さほど打撃は受けませんでした。
ただ1つ、厳しいのは食堂で使用する食材の高騰。ウチはレストランも自主経営なので頭を痛めています。毎日のことですからね。背に腹は代えられず、3月にグリーンフィーを1割ほど値上げしました。昨年10 月に先を見越して、苦境を訴え、3月から値上げの予定をハウスに張り紙をして知らせていました。それに対してビジター客からクレームは特にありませんでした。
多分、新聞・テレビで状況はわかってもらえていたのでしょう。年金生活の会員さんたちは多少、不満もあったようですが、このままでは従業員の給料にも影響が出る旨を説明したら理解してくれたようです。しかし、これ以上物価が上がると経営は難しくなると思います。(九州のゴルフ場経営者)
※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月11日号「山を動かす~物価高騰ゴルフに影響は?」より