昨年は松山英樹の和牛ステーキメインのメニューが「史上最高」と大御所を含む全員から好評価を受けたが、今年シェフラーが用意したのは故郷テキサスにちなんだディナー。
開催前はPGAツアーの選手とLIVゴルファーが同席することでなにか事件が起きるのでは? と心配された。しかしマスターズ3勝のニック・ファルドは「誰もがチャンピオンズディナーの雰囲気を気にしていると思う。でも静かでクールだった。唯一熱かったのはトルティアスープ」とツイート。
熱いは熱いでも汗をかくほどスープが辛かったということ。16年のチャンピオン、ダニー・ウィレットに至っては「スープを飲んだけれどシェフラーは我々を殺そうとしたのか聞きたい」というほど猛烈な辛さだったらしい。
サンディ・ライルも「頭のてっぺんまで汗をかいた」といい「辛さでライバルを攻撃したのか?」とジョークまで飛び出した。もちろんシェフラーはメニューを考案しただけで実際のさじ加減はシェフの領分。とにもかくにも出席したチャンピオンたちに強烈な印象を残したスープだった。
過去のチャンピオンズディナーで有名なのは97年に史上最年少チャンピオンに輝いたタイガー・ウッズが98年に供したチーズバーガーとフライドポテト&ミルクシェイク。今年も前菜に小さなバーガー(チーズバーガースライダー)が出されたがタイガーのときはメインがチーズバーガー。
「お子様メニュー」と揶揄されたが、タイガーは「若気の至り。でもしょうがないでしょ。ずっとそれを食べてきたんだから」と振り返る。しかし同席したツアー82勝のバイロン・ネルソンは喜んで完食しタイガーに「このメニューを選んでくれてありがとう。だってうちでは食べられないからね」と伝えたという。
98年以降肉体改造に取り組んだタイガーはハンバーガーを口にしなくなりヘルシー志向に生まれ変わったといわれている。
それにしてもウィレットが殺傷能力(?)を指摘したトルティアスープ、どれほど辛かったのだろう?