バンカーに特徴的なデザインを採用したゴルフ場は、千葉県のゴルフ5オークビレッヂや芝山GCが有名だが、このほど香川県のエリエールGCにも、うさぎの顔を模したアイランドバンカー、通称「ラパンバンカー」がお目見えした。
14番ホールのフェアウェイ真ん中に新設
エリエールGCの営業グループリーダー、山地亜希子さんが説明する。
「当コースは1974年の開場で、来年50周年を迎えるため、その記念として新設しました」
設置場所は14番ホールのティーイングエリアから250ヤード地点。フェアウェイのほぼど真ん中に、ドンと口を開けて待っている。
「14番ホールは打ち下ろしのパー4で距離が313ヤードと、バーディを狙いやすいホールなのですが、あえてグリーン手前に設置したのは、戦略性を高める狙いからです。新設されたバンカーは、ティーイングエリアから230ヤード前後打てば入り、かつバンカーを越えるには280ヤードのキャリーが必要です。飛距離自慢のプレーヤーほど悩ましい決断を迫られると思います」
うさぎ形のデザインにしたのは、エリエールGCのシンボルマークがうさぎだからとか。
5月のGW明けから本格運用される
2月に完成し、現時点では修理地扱いだが、芝が根付いた5月のゴールデンウィーク明けから本格運用する予定だ。
「メンバー様の反応ですか? 現時点では『かわいい』とか『面白い』といったデザインへの感想が大半ですが、本格運用が始まったらどうなるでしょう。当コースは地元以外の近畿圏や首都圏からのお客様も多いので、印象に残ってもらえると嬉しいですね」
ちなみにバンカーの中に描かれたうさぎマークの島の上はジェネラルエリアとなり、クラブをソールして打てるが、
「島はマウンド形なので、大半はバンカー内へ転がり落ちると思います」
とも。バンカーの苦手な人は、入れない戦略を取るほうが無難なようだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号「バック9」より