デビューから10年連続でマスターズに出場したファウラーはオーガスタでも1、2を競う人気者。14年にはマスターズ5位を皮切りに4大メジャーすべてでトップ5入りし“ネクストメジャーチャンピオン”と騒がれた。
P・リードに1ストローク及ばず惜敗を喫した18年の最終日はジョン・ラームと同組で回った。そのラームが今年グリーンジャケットに袖を通し21年の全米オープンに続くメジャー2冠に輝いた。
初めて出場を逃した2年前、皮肉屋のニック・ファルドが「落ち込まなくても大丈夫。(CM起用が多い)リッキー(ファウラー)ならまとめてコマーシャルを撮影できるから」とニヤリ。実際には事故に遭ったばかりのタイガー・ウッズの自宅で初日の模様を一緒にテレビ観戦している。
そして今年は自宅のあるフロリダ、ジュピターアイランドのメダリストCで仲間と一緒にゴルフをしていた。「マスターズに出られない状況が当たり前とは思いたくないのでプレーしている間も携帯で戦況をチェックしていた」とファウラー。
「親友たちとゴルフを楽しむことがテーマだった。でもマスターズ中継を携帯で見るのとプレーをする割合は50-50。特に金曜日と日曜日は携帯を見ている時間が長かった。最終日は最終組がスタートしたときゴルフ場にいて午後家に戻ってテレビをつけた」
長かったトンネルから抜け出した今シーズン、ファウラーはZOZOチャンピオンシップでの2位をはじめ4試合でトップ10に入っている。一時185位まで落ちた世界ランクも55位まで回復。現在開催中のRBCヘリテイジでも初日67と好発進しており、今週の結果次第では全メジャー出場が保証されるトップ50に返り咲くことも可能だ。
「いまの自分のプレーに手応えを感じている。トップ50は目前。メジャーの出場権を掴むためにこのまま突き進みたい。もうメジャー(の出場権)は逃さない!」
34歳のファウラーがもうひと花咲かす?