今季から昇格試合に指定されたRBCヘリテージを欠場したローリー・マキロイに約4億円の罰金が科されるというニュースが波紋を呼んだ。
画像: 昇格試合2度目の欠場に「お山の大将」と厳しい意見を浴びたローリー・マキロイ

昇格試合2度目の欠場に「お山の大将」と厳しい意見を浴びたローリー・マキロイ

ツアー改革の立役者だったローリー・マキロイ

LIVゴルフへの選手流出を危惧したPGAツアーは、昨年スケジュールを刷新。選手側のリーダーとしてこれを主導したのがT・ウッズでありマキロイだった。メジャー以外に12の昇格試合を制定し、賞金総額は2000万ドル(約27億円)以上。トップ選手に昇格試合への出場を義務化した。

12試合中1試合は欠場が許されるが、それ以上は罰金の対象となる。

マキロイはすでにセントリートーナメント・オブ・チャンピオンズを欠場しており、同大会が2試合目。反対派を説得してまでツアー改革に動いた立役者がなぜ? 

罰金の出どころはメディア露出度などを参考に選手の人気度を算出し、賞金を与えるプレーヤーズ・インパクト・プログラム(PIP)。昨年マキロイはPIPでタイガーに次ぐ2位で1200万ドルが付与される予定で、すでに900万ドルは支払われているが、300万ドルは未払い。その300万ドルが罰金に充てられるというわけだ。

タイガーはマキロイを称賛しているが…

PGAツアーのスポークスマンとしてLIVに対する率直な意見を述べ、ツアーの結束を高める活動をしてきたマキロイについて、タイガーは「選手活動をしながら役目を果たす彼は偉い」と称賛するが、別の見方も。

マキロイの元代理人チャンドラー氏は、「彼はツアーの代弁者である自分に夢中になっている。試合中にテレビインタビューに応じるなど、タイガーやニクラスが決してやらなかったことをやっている」と、グランドスラムがかかったマスターズで予選落ちしたマキロイを批判。「側近はイエスマンばかり。誰も批判できず“お山の大将"になっている」とまで。

ちなみに欠場の理由をマキロイは語っていない。ケガは罰金の対象ではないため、その線はない。マスターズロスがスーパースターのメンタルを崩壊させた?

※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月9・16日号「バック9」より

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