ジョン・ラームが獲物を狙うハンターの顔から“パパの顔"になった。
画像: オーガスタのクラブハウスを模したトロフィをかかげるジョン・ラーム(Photo/Blue Sky Photos)

オーガスタのクラブハウスを模したトロフィをかかげるジョン・ラーム(Photo/Blue Sky Photos)

ホームコースで1週間遅れの祝賀会

グリーンジャケットに袖を通してから休む間もなく翌週のRBCヘリテージに出場したラーム。「本音は休みたかった」というが、上位選手には昇格試合への出場義務があるため、「トッププロとして約束を果たす」と参戦。

「みんな苦労して稼いだお金で試合を見に来てくれている。マスターズチャンピオンを見たいという人もいるはず。ファンに恥ずかしい姿は見せられない」と心身ともにクタクタだったが、最終日はノーボギー、18番をバーディで締めくくり(15位タイ)、テレビのゲスト解説もした。

「まだマスターズの放送は見ていないので、家で自分以外の選手がどんなプレーをしていたのかを見るのが楽しみ」と語ったが、彼にとってそれ以上に楽しみだったのが、妻ケリーさんが週明けの火曜日に自宅近くのホームコース(アリゾナ州スコッツデール・シルバーリーフ)で1週間遅れの祝賀会を企画してくれたこと。

「僕はお酒をすごく飲むほうではないけれど、夜通しパーティは続きます」

ラームが妻にプロポーズした思い出の地、トーリーパインズGCで開催された21年の全米オープンでメジャー初勝利を挙げたときには、クラブハウスのパティオでトロフィからお酒を飲みながら暗闇に向かってボールを打つシーンをSNSに投稿。バックには、Queenの『We are the champions』が流れていた。

今回はオーガスタのクラブハウスを模したトロフィのため、お酒を注ぐことも飲むこともできないが、家族や仲間と祝杯を挙げて勝利の美酒に酔いしれた。

もちろんクライマックスはグリーンジャケットのお披露目。スペイン勢4人目、憧れのS・バレステロスの2度目の優勝から40年、そしてセベ66歳の誕生日にグリーンジャケットに袖を通したことが大きな誇り。

「金曜日までクラブは握りません。たっぷり家族サービスして良きパパになります」

※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月9・16日号「バック9」より

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