スロープレーは「罰せられるべき」(スピラナック)
マスターズの最終日に最終組の1つ前で回っていたパトリック・カントレーのスロープレーがジョン・ラームとブルックス・ケプカの優勝争いを妨害したのでは? という議論が巻き起こっている。
プレーが早いケプカは「ジョン(ラーム)が(ラウンド中に)7回もトイレに行ったのに前の組はまだプレーしていた」と暗にカントレーのスロープレーを批判した。
これを受けてカントレーは「風も回っていたし、グリーンも難しい。こういうコースではプレーが慎重になる。自分のプレーが遅いことは自覚している。でもペナルティは受けていないし、我々は数百万ドルをかけた戦いをしているんだから時間をかけて問題ない」と弁明した。
これに噛み付いたのがスピナラック。ツイッターで「罰せられるべき。スロープレーはスポーツマンシップに反するのになぜ未だに修正されていないのか私には理解ができない」と投稿した。
「大金のために戦っている? じゃあ、大金がかかったマッチでマイケル・ジョーダンが“この一投は大事だからちょっと時間をかけさせてくれ”なんて言ったことがある? 40秒以内というルールがあるのだから、それができなければ罰されるべきでしょ。40秒って結構長いわよ」と手厳しい。
スロープレーが大嫌いなケプカだけでなく先のRBCヘリテイジで全米オープン以来の優勝を飾ったマシュー・フィッツパトリックも「スロープレーはバカげている。なんとかしなければならない」と発言。守れなければペナルティを課すべきという意見が大勢を占めている。
しかしスピナラックの投稿にPGAツアープレーヤーで19年のロケットモルゲイジで1勝しているネイト・ラシュリーがこんなツイートを投げかけた。
「スロープレーは好きじゃない。でもトーナメントコースはグリーン上で何通りものラインがあって難しい。スピナラックも(我々がやっているような)高いレベルのプロ競技に出たらわかるだろうけれど、多くの人は彼女の言葉だけを信じている」
するとスピナラックは自身のポッドキャストで「PGAツアーにはフィッツパトリックのようにこれは深刻な問題で修正する必要がある、と発言したプレーヤーが複数います。それに反してネイト・ラシュリーの発言は性差別的。きっと問題は彼自身が遅い(スロープレーヤー)ことでしょう」とやり返した。
業界随一のセクシーインフルエンサーを巻き込んだスロープレー問題。本質は“プレーファスト”はゴルファーのエチケットであり、どんなレベルのプレーヤーでも迅速なプレーを心がけるべきであるということ。
ケプカはいう。「遅い人は自分の番が来るまで何もしない。待っている間にクラブを選んだり打ち方を決めたり、やるべきことがあるのに、それをしないからイライラする」