自分にピッタリ合うボール選び。ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が、こんなアドバイスをしてくれた。
画像: 「スピン性能を生かす、ボールをコントロールする。そこを追求していくことは、上達やスコアにつながると思います」(小倉)

「スピン性能を生かす、ボールをコントロールする。そこを追求していくことは、上達やスコアにつながると思います」(小倉)

ゴルフボールのジャンルは大きく分けて3つ

クラブフィッター小倉です。今回は、ゴルフボールについてです。

先日、お客様からどんなボールを選んだらよいのか?とご相談がありました。その方は、始めて2年ほどで、ベストスコアは99。週一で練習に来られます。ゴルフにどっぷりのめりこんでいるという感じではありませんが、上達志向はあります。

私は、ツアープロや上級者が愛用するいわゆるツアー系のボールをお勧めしたのですが、「まだ私には早くないですか?」といわれてしまいました。決してそんなことはないと私は思っています。

ゴルフは、ルールで認められたボールが複数あり、自身で選べる珍しい球技です。競技ゴルファー、エンジョイゴルファーに限らず、自分が好むボールを使い、本人が満足であればそれが一番だと思うのですが、選ぶボールによっていろいろと効果が変わってきます。

現在のゴルフボールのジャンルは、大きく分けて3つあります。飛距離性能を第一に考えたディスタンス系、ボールをコントロールするためにスピン性能を重視したスピン系ともいわれるツアー系、そしてその両方をバランスよく両立するように設計された第3のボールと呼ばれるタイプです。

上達志向の人にはスピン性能が高いボールをおすすめしたい

これらのジャンルは、明確に分けられているわけではないのですが、ゴルフ雑誌や、メディアなどで分類されていますので、ボール選びのひとつの指針となります。個人的に、現状の腕前に関係なく上手くなりたい!と考えている人には、ツアー系ボールが良いと思っています。

ゴルフは、ターゲットを狙うスポーツです。いかにボールをコントロールし、少ない打数でプレーできるかを競います。そのボールをコントロールするために必要なのが、スピンです。

ミスが多い、ボールをコントロールするほどの技術がないからといって、ツアー系以外のボールを使用していると、良いショットを打った時の弾道や、着弾してからの挙動などを経験できず、使うことで身についてくる距離感や技術が身に付きません。

もちろん、どんなボールでもある程度のスコアは出せますが、スピン性能が高くないボールだと、シビアなピンポジションなどの一定のエリアにボールを止めるといったショットが非常に難しくなり、一定以上のスコア追求がどうしても難しくなるように感じます。

ツアー系ボールに抵抗があるのであれば、ある程度のスピン性能を有する第3のボールを使いましょう。ディスタンス系は、飛距離が出たほうが楽しい!と感じる人、明確にメリットがあると感じる人に良いと思います。

スコアを追求するわけでなく、プレーを楽しむだけというのであれば、複数の銘柄のボールを使い分けてプレーしてもいいでしょう。ですが、ボールによって飛距離やスピン性能が変わるのですから、良いショットをしても毎回キャリーや転がり方が変わり、ギャンブルショットになってしまいます。少しでもスコアを気にするのであれば、最低でもボールの銘柄だけは統一したほうがよいですよ!

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