体幹を意識したストローク、どうやる?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。パットって難しいですよね~。長いパットがスコスコ入ってほしいなんて贅沢は言いませんが、できれば1.5メートルくらいのパットはなるべく入れたい!
でもね、アマチュアが1.5メートルを入れる確率って50%以下らしいんです。あのジョン・ラームでさえも80%なのだとか。やっぱりたったの1.5メートルでもなかなか入らないもんなんですね。
週刊ゴルフダイジェスト5/23号に「プロがやってる体幹ストローク」という記事があり、1.5メートルを沈めるストロークの手順ややり方が載っていたので、その中からいくつか試してみることにしました。
グリップエンドがお腹に刺さっているイメージで振る
まず最初に書かれていたのがフェースの動かし方。短いパットになると、どうしてもフェースをカップ方向に真っすぐ押し出そうとしてしまいがちなのですが、この動きはNGなんだそうです。小手先でフェース面を動かそうとすると、再現性が低くなり入る確率は低くなります。再現性を高めるには、グリップエンドがお腹に刺さっているイメージで振るといいそうです。
今ではルール違反になってしまいましたが、以前は「ベリーパター」と呼ばれた中尺パターをお腹につけてストロークする動きということですね。お腹にグリップエンドを当てて練習すると、この動きが理解しやすいです。これができると振り子のようにストロークができるので、狙ったところに真っすぐボールを打ち出しやすくなります。
下から支えるように握る
その振り子の動きをやりやすくするためにはグリップの握り方が大事なんだそうです。ポイントはクラブを下から支えながら握ること。指ではなく手のひらで挟むように握るのも大事。その2つができていると、シャフトとひじから先の前腕が一直線になるそうなんです。ひじから先とクラブが一体化することで、コネるような動きが最小限に抑えられ、体幹を使ったストロークがやりやすくなるということです。クラブを上から握ってしまうと、手打ちになりやすいので注意が必要です。
下から支える握り方で打ってみましたが、これは僕の今までの握り方とまったく違います。特に右手はもっと上から握っていた感じだったので、それがミスの原因だったのかも。手のひらで握ることも意識してストロークしてみると、ヘッドの動きがかなり安定するように感じました。
コリン・モリカワやジェイソン・デイはグリップを両手のひらを開いたままグリップを挟み、それから握るという動きを練習やパッティングの際のルーティンに取り入れているそうです。これをやると上から握ってしまう形になりにくいし、手とパターの一体感も感じやすい気がします。これは練習に取り入れるとよさそう。
両わきを意識して振ろう
そしてストロークですが、これは胴周りの大きな筋肉を使ってヘッドを動かすようにします。意識するのは両わき腹の腹斜筋という筋肉の伸縮を使ってストロークをすること。テークバックでは右わき腹が伸びて左わき腹が縮む。フォローではこの逆で右わき腹が縮み、左わき腹が伸びるわけです。このときにシャフトの延長線がお腹を向いたままにすることも大事。頭の位置を変えないようにすることも大事です。
やってみましたが、これはかなり難しいです。腹斜筋の伸縮に関してはなんとなくできるような気がするのですが、どうしても頭が動いちゃう。ギッコンバッタンみたいな感じにね。これは今まで体幹を使わずにパットをしてきた証拠だそうで、だんだん慣れてくれば頭は動かなくなるようです。額を壁に付けて、パターを持たずにストロークをすると、腹斜筋を使うという動きが理解しやすいそうです。これは家でもすぐにできそうですね。
グリップを下から握って腹斜筋を使いながらストロークすると、たしかに手先での操作ではなく、大きな筋肉を使えるような気がします。真っすぐフェースを出そうとかしなくても、安定した動きで、勝手に真っすぐボールが打ち出される感じ。ただ、まだ腹斜筋を動かすということに慣れていないせいか、少し頭が動いたりしますが、それでもストロークはそこまでブレないです。練習して動きに慣れていけば、もっと再現性が高く安定したストロークができそうです。そうなると、1.5メートルのパットが入る確率も確実に上がってきそう。がんばって練習します!
この記事には他にも体幹ストロークのコツがいくつか書かれているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。